テーマ:障害児と生きる日常(4431)
カテゴリ:障害児と生きる日常
なかなか中耳炎が治らず、ここ2週間ぐらいで、4回も耳鼻科に通っている。
娘は何よりもどこよりも耳鼻科が苦手なので、連れていく方も何よりもどこよりも疲れてしまう。 ただ、良いこともある。 医者はもちろん、彼女を動かないように押えつける看護師たちも、私たちのことを覚えてくれた。 覚えてくれると、挨拶を交わしてくれたり、娘に話しかけてくれたり、 押さえながら娘や私にかけてくれる言葉が多かったりする。 だからといって、施される内容が変わるわけではないのだろうが、なんとなく和み、安心感が生まれるから不思議である。 その空気が娘にも伝わり、彼女の恐怖が少しでも減ってくれないかな、いつか、耳鼻科に慣れてくれないかな、と期待している。 この日は、娘の髪についての話になった。 彼女は髪が多く、肩まで伸びている。 七五三を意識して伸ばしているものであった。 義母は男兄弟しか育てたことがなかったから、と、初孫のこの子の七五三を楽しみにしていて、 着物も手作りで二つも手縫いで仕立てて待っているんですよ。 と、言うと、きゃあ~いいわね~、よかったね~と声があがった。 この話に嘘はない。 しかし、話しているそばから、コロコロカラカラと、何かが壊れて斜面を転がっていくような感覚がしていた。 なんだろう。 恥ずかしいような、無理をしてしゃべったような、そんな感覚。 忘れようと思っても、忙しくても、楽しくても、嬉しくても、ふと現れる、私の1%。 あの人を授かってから今まで、消えることがない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2004.10.07 01:08:08
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