テーマ:障害児と生きる日常(4430)
カテゴリ:障害児と生きる日常
今日も耳鼻科。
土曜日は予約なしで先着順なので、8時に診察券だけ出しに行く。 こういうとき、夫が、たとえ出勤でも家にいてくれると助かる。 8時2分に到着して2番。 1番にはいつも、同じ男の人が呼ばれる。 8時が再診受付時間なのだが、その前に到着した場合、 番号札をとって、8時になると、その順に並んで診察券を読み取る機械に通す。 1度、その時間に行ってみたのだが、 なんともいえない、みみっちい、という日本語は正しいのだろか、 たかだた1、2番違う程度なのに、争いあう空気にうんざりして、 私はそのあとに行くようにしている。 1番の男の人は、いつも、そうやって、あのみみっちい雰囲気を乗り越えて、 1番を奪いとっているのだろう。 40代くらい。 独身っぽい。 毎週土曜日だけなのかな。きっと仕事をしているのだろう。 いつも1番。 私が知っている限り1番。 彼を見ていると、淋しさと羨望がうず巻いてくる。 私はきっと、彼だった。 子どもをつくらず、もしかしたらつくっても障碍を持っていなかったら、 彼のように、自分の正義だけが正義と信じ、他の立場の人を見向きもせず、 傲慢に生きていただろう。 今日。 彼は1番をとっていたにも関わらず、9時、ちょっと過ぎに来て、 2度目に名前を呼ばれたときに、診察室に入っていった。 そのタイミングは、2番の私が呼ばれるほどの遅さではなくて、とても微妙で、 もしかしたら、彼は名前を呼ばれた時間に間に合った、ぐらいに思っていたかもしれない。 でも、10人近く待っていた待合室の人たちは、 人にこんなに冷たい視線を向けるんだ、と思うほどの視線を浴びせていた。 彼はきっと、気付かないだろう。 もしかしたら、死んでも気付かないだろう。 どっちが幸せなんだろう。 彼と。 私と。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.08.10 20:37:30
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