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温故知新

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2008.08.09
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今日も耳鼻科。
土曜日は予約なしで先着順なので、8時に診察券だけ出しに行く。
こういうとき、夫が、たとえ出勤でも家にいてくれると助かる。

8時2分に到着して2番。
1番にはいつも、同じ男の人が呼ばれる。

8時が再診受付時間なのだが、その前に到着した場合、
番号札をとって、8時になると、その順に並んで診察券を読み取る機械に通す。
1度、その時間に行ってみたのだが、
なんともいえない、みみっちい、という日本語は正しいのだろか、
たかだた1、2番違う程度なのに、争いあう空気にうんざりして、
私はそのあとに行くようにしている。
1番の男の人は、いつも、そうやって、あのみみっちい雰囲気を乗り越えて、
1番を奪いとっているのだろう。

40代くらい。
独身っぽい。
毎週土曜日だけなのかな。きっと仕事をしているのだろう。
いつも1番。
私が知っている限り1番。
彼を見ていると、淋しさと羨望がうず巻いてくる。

私はきっと、彼だった。

子どもをつくらず、もしかしたらつくっても障碍を持っていなかったら、
彼のように、自分の正義だけが正義と信じ、他の立場の人を見向きもせず、
傲慢に生きていただろう。

今日。
彼は1番をとっていたにも関わらず、9時、ちょっと過ぎに来て、
2度目に名前を呼ばれたときに、診察室に入っていった。

そのタイミングは、2番の私が呼ばれるほどの遅さではなくて、とても微妙で、
もしかしたら、彼は名前を呼ばれた時間に間に合った、ぐらいに思っていたかもしれない。

でも、10人近く待っていた待合室の人たちは、
人にこんなに冷たい視線を向けるんだ、と思うほどの視線を浴びせていた。

彼はきっと、気付かないだろう。
もしかしたら、死んでも気付かないだろう。

どっちが幸せなんだろう。

彼と。
私と。






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Last updated  2008.08.10 20:37:30
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