台風、昔は「小型の」「並の」という表現があったような・・・?のお話。
トライス:台風10号は「超大型」の台風になっているんだよね。 千里:そうですね。本日8月12日の15時の段階ですが、台風10号は強風域の半径が830kmに拡大して、「超大型」の台風となりました。「超大型」までの大きさとなった台風は、2017年10月に静岡県に上陸し、その後北上した台風21号以来となります。 トライス:ちなみに、「超大型」ってなんだ? 翔:強風域(風速で、秒速15m以上の風が吹いているか、吹く可能性がある範囲)の半径大きさごとに気象庁が定めた、カテゴリー(階級)のことですね。 目安では、 大型(大きい):半径500km以上~半径800km未満 超大型(非常に大きい):半径800km以上 となります。 数希:ちなみに、これと同じように、強さについても最大風速を基にカテゴリー分けされているよね。 目安では、 強い:秒速約33m(64ノット)以上~秒速約44m(85ノット)未満 非常に強い:秒速約44m(85ノット)以上~秒速54m(105ノット)未満 猛烈な:秒速54m(105ノット)以上 だよね。 ちなみに、同じく8月12日の15時の段階では、最大風速としては、「強い」レベルなんだよね。 トライス:それにしても、西日本に接近するって話だろ?要注意だよね。 千里:そうですね。太平洋高気圧の張り出し方の関係で、これまでゆっくりしたスピードで進んでいた台風10号ですが、8月15日にも西日本に強い勢力のまま、接近・上陸する可能性が高まってきていますね。 数希:今年は、8月16日も休んじゃえばお盆が9連休になるところもあるみたいだけど、そうでなければ8月15日がUターンのピークだからね。新幹線などの列車、飛行機、高速道路など、交通機関に影響が出そうだよね・・・。 トライス:そういえば、気になっていたんだけど・・・?最近は、台風で「小型の」とか、「並の」とかあった気がしたけど、その表現は無くなったのか?聞かないよね? 千里:実は、そちらの表現は、以前は確かにございました。強風域では、半径200km以上半径500km未満の範囲で、「ごく小さい」、「小型」、「中型」という表現が、そして、最大風速では、秒速17・2m以上秒速約33m未満の範囲で、「弱い」と「並の強さ」という表現がございました。ですが、組み合わせによっては、弱くて小さいというイメージを持たれかねません。それは、防災の関係で好ましくないですね。そのため、危険性を過小評価した人が被害に遭うことを避けるために、2000年6月以降、これらの表現を使わなくなりました。 トライス:そうだったのか・・・今回の場合、大型なだけに、ぜひ警戒してほしいものだよね。 【お盆のUターン時、どうぞお気を付けくださいね~!・・・と、今年は帰省を考えていないトライス達からの声掛けだったわけですが・・・。】