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ここから家に帰るには遠回りだけど、都心から郊外に向かうのは
なぜか気持ちのいいものだ。 ここら辺では新宿の夜のような、なにか起こりそうな感じはない。 いつか彼女の家に行くことがあるだろう。 そんなことを考えながら信号待ちをする。 この車ももう古い。たばこを吸わないから車内でへんな臭いはしない、と思う。 数ヶ月前に彼女とフレンチレストランで食事をしたときのことを思い出す。 途中の道路が混んでいるのではないかと予想して 開店前1時間も早く来てしまった。 この車のなかで打合せと称して、親密に話し合った。 「今の仕事でなにか不満なこと、やりにくいことはありますか」とか、 「休暇が取りにくいのではないですか」とか、 「いわゆる人間関係でいま困っているようなこと、ありますか」 そして、お店に入ると、出されたワインの蘊蓄をついつい語ってしまった。 彼女はいやがらずに聞いてくれていたが。 つづく お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.04.06 11:11:44
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