二つの寝息に挟まれる
出産予定日に娘が誕生ぴったり40週なのに2300gの小さめちゃん入院中はその低体重から低血糖 そして高ビリルビン血症の治療母乳が思うように出ないなど心配事が盛りだくさんだった欧米のように2日程度で退院させられてしまっていたら どれだけ不安だっただろう初めは1週間入院なんて 長いのではと思っていたのに出産日が近かった産婦さんたちと仲良くなり 辛くて滅入りそうな気分も紛れ 振り返ると随分と楽しい1週間だったもう少しで2ヶ月ワイドダブルベッドで娘 私 夫と並んで寝ている川の字に憧れていたが 夫の寝相がよろしくないのでしばらくはこんな感じで大きく力強い寝息と早くてささやかだけどしっかりした寝息生命力を感じる泣いて はにかんで お乳飲んで 寝る便やガスを全身でいきんでうねる 出せずに大泣き 落ち着くと寝る授乳中娘を見ていると 母が自分を見ていた目線を想う どんな子に育つのかな どんな人々と出会うのかなそう思いながら見て 育ててくれたのかななどと親の心子知らずこれから何度となくこの言葉が浮かぶ事だろうそして この言葉が浮かぶ度に 自分の両親の心を知る事になるのだろうなあこの子にどんな未来が待っているのかな できるだけ暗い事は考えたくないけれど確実に崩壊に向かっている地球をどこまで持ちこたえさせられるかなどれだけ残してあげられるだろうか明るい将来を信じたい