年始に「一週間に2冊以上、本を読もう。」と計画を立てました。
現在までに101冊読破。
その中で「コレは使える本だわ。」と思ったのは、16冊。
良書に出会うのも大変です。
そんな中、最近読んだ
オプティミストはなぜ成功するか
はヒットでした。
先日
「自分の短所が見つからない。」
と真顔で言う、生徒がいました。
「お勉強が出来ないのがアンタの短所でしょ。」
と、心の中で毒づいていましたが
自分の短所が無いと豪語するポジティブな姿勢には
アッパレ
と思ったわけです。
入試前の誰でもナーバスになる時期に
「試験で失敗したら、マズイよな~。
直前の模試でも出来が悪かったし、
なにせオレって頭悪いしな~。」
って態度で本番に臨むのと
「試験ったって、どうにかなるんじゃない?
オレって運いいし、オレには欠点なんて無いから試験で落とされる合い無いし。」
って思うのでは当日、火事場の馬鹿力を出すという
観点から言えば後者のほうが運をつかむ可能性は
高まるわけです。
と頭では分かっていても、本書のチェックリストにおいて「自分の将来を、かなり悲観的に考えている。」
かつ
「中程度のうつ病」
との診断が出た私には、楽観的なポジティブ思考とは難易度が高い行為なのです。そんな人物にどうやって楽観的なポジティブ思考を身に付けさせ、オプティミストへと変化させるのか?第12章に実例を挙げて方策が載っています。
まず、楽観主義的な考え方をすることによって
死、離婚、災害
へのリスクがある場合は、悲観論者でいても構わない。
しかし、上記リスクが無い場合には、楽観論者でいこう。というのがベースにあります。
その上で、自分に起こった事件の解釈を変化させていく方法を
取ります。
悲観的スイッチがオンになるときというのは、
A 困った状況
B 思い込み
C 結果
という考えの流れがありますが
それに加えて
D 反論
E 元気づけ
というアクションを、敢えて加えて楽観的考え方にシフトしていきます。
このあたりは、非常にわかり易く考え方の例が示してあるのでネが簡単。誰にでも出来る簡単なやり方です。
1990年代初めに書かれた本なので、2007年の今日までに研究が進んで
より良い方法が出ているのかもしれませんがそれを差し引いても、カンタンで得るところの大きい本だと思いました。
最後に、
前述の自称「欠点の無い男」は、見事合格しました。