徒然草子

2005/08/27(土)10:01

酔っぱらいの介抱

他人事(6)

 自分の無力を痛感するとき。  人が酔った時。  何していいかわからない。何しちゃいけないのかわからない。  だから、ただ見ている。  見ていて不快感が出てきたら自分に都合のいいように対処する。それは介抱してるとは言えない。  経験値をつめばどうにかなるのか。  しかし、あまり経験はしたくないものだ。  酔っ払った人を見ながら、自分のことしか考えない。  いつか、誘われなくなるんじゃないかと思う。  でもいっそそれでもいいのかもしれない。淋しさもあるけれども。 (何でこの世には酒があるのだろう?)  たまに、そう思わすにはいられないときがある。  会社の友人と飲みに行った。俺は飲めないけど。  一人悪酔いをした。  部屋が違うからその人が職場でどれほどの苦労を背負い込んでるのかはわからないが。 「飲んで荒れるのは勝手だけど。そうしないといけない時ってあると思うけど。俺の見ないトコでやってもらえません?」  と真顔で言い切るおいらはどれだけ冷たいのか・・・。  いきなり壁を殴られても、電柱に駆け寄って飛び蹴りかまされても、対処に困る・・・。  見たくないから必死で止めたけど。 (本人気の済むまでやらせたほうがその人のためなのだろうか・・・)などと考えてしまう。  だからそれなりに考えての発言ではあったんだけど。  口に出した瞬間(俺ってひどい奴だなぁ)って思った。

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