熱血!格闘!ジャズチューバ!!

アーリーチューバ的『大地讃頌』指導法

創世紀低音喇叭奏者的大地讃頌指導手引書

~アーリーチューバの大地讃頌指導法でございます~



 合唱指導の方法は、人によって様々。よその学校の先生方の授業を拝見すると、その独特の創意・工夫に、いつも感心させられます。まだまだ自分も未熟者。勉強することだらけであります。幼少から音楽を学んできた身として、自分なりに考えた合唱指導についてのありかたを、『大地讃頌』を例にとってご紹介します。よろしければご覧ください。


 どんな曲を歌う、演奏するときでも時間があるときは【階名唱】をさせます。固定ド唱法です。(この年になっても未だに移動ド唱法には抵抗があります。楽典などでは使用しやすい部分も多少ありますが。)いきなり歌詞で歌わせるよりも、メロディーの自体の美しさ、響きを味わうことができるからです。メロディーをつかんだ上で歌詞をつけるようにしないと、歌詞自体の意味合いが、ただ、音符を追いかけるのと同じになってしまうからです。

 但し、現在の中学校の音楽の授業時数から考えて、こんなやり方では何年かかることかわかりません。実際には不可能なので、合唱コン以外の曲に取り組むときだけ、このやり方を使用しています。妥協。

 難しい合唱曲になればなるほど、主旋律が色々なパートに移りますよね。そんなことはお構いなし。とにかくひたすら【主旋律】を歌います。簡単な二部合唱の曲であれば、「主旋律」「そのハーモニー」と完全に分業されているのでわかりやすいのですが、難易度の高い現代曲はかなり大変です。教員が事前準備をかなりする必要性があります。大地讃頌で試してみましょう。


♪ ○○○ ○○○ ○○○○○(ソプラノ)

  ○○(テノール) ○○○○(アルト) ○○○○○(ソプラノ)

  ○○○○○○ ○○○○○○(ソプラノ)

  ○○○○(バス) ○○○○(テノール)

  ○○○(アルト) ○○○○○○○○○○(ソプラノ)


 前半部分だけでもこれだけのパートの移動があります。なんでわざわざこんなメンドクサイことをするかということですが、やはり音楽の本質をつかんだ上で取り組んでほしいという気持ちがあるからです。これをやるのとやらないのでは、生徒が曲に対する理解度の差は歴然としています。こういうメロデイー(主旋律)があって(理解した上で)、自分が歌うこの部分は、こういう役割なんだな、ということが生徒に伝わりやすいと言うことです。(メロディーだ、ハーモニーだ、追っかけっこだ、等々、っつーことです。)おわかりいただけますでしょうか。

 でも実際には、これをやるのにも凄く時間、労力がかかります。先生方も余計な手間が増えるわけですから。でもその後の成果、絶対違ってきますから。こんなやり方、やったことない方で、比較的時間にゆとりのある方。だまされたと思って、一度試して見るなんてーのはいかがでしょうか。邪道でしょうかね。自分では結構正統派だと思ってやっているんですけれど。

 長々と、お付き合いありがとうございました。

 ※ 文中の歌詞は当てはめてみてください。漢字使用。
   歌詞の無断転載はイカンそうなのでこんな風になっちゃいました。


© Rakuten Group, Inc.