ことこと@チェンマイ! タイ移住ドキュメント&北タイ通信♪

2005/09/18(日)00:43

笑うとこが違う・・・。

タイを知る!(77)

長く日本に住んでいてNHKの受信料なんぞ1回も払ったことがない。集金が来ても他の人のように「見てないから払わない」とは言わず「見てるが払わない」と言って断る。そんな対NHK武闘派のわたしが今回のタイ駐在に際して、つい何となくUBCの受信契約にNHKオプションをつけてしまった。ああ、なんと不本意な・・・。自分のポリシーの一貫性に汚点が・・・。 それはともかくとして、UBCのチャンネルも好きな映画やスポーツをやってるとき以外はほとんど見ないので、普段はタイ語の勉強と思ってタイのチャンネルをつけている。 タイの番組作りの傾向を見ていると、日本に置き換えると30年ぐらい前のセンスと言っていいかな。日本や欧米の人気番組をそのままパクったものも結構ある。番組そのものは決して見ていて面白いものではないが、タイの文化や考え方を見る上ではいろいろと参考になる。テーマは沢山あるが今日はその中の「お笑い」について。 タイのバラエティ番組のお笑いの感覚は日本から言うと古臭くてシンプルなことこの上ないが、笑うところでピヨヨーンとかズダダーンとか効果音をドラム、ベースなどの楽器で乗せるのが常套手段である。ディスコのライブの合間のコントの時間でも楽器の人たちが随所でそういう音を被せている。日本の番組では笑わせたいところで字幕をうるさいぐらい被せているが、芸のレベルの低さを何らかの手段で補うということでは変わりはないといえる。 タイ人とテレビを見ているときや映画館に行って感じるのが、タイ人たちとわたし(たち)では明らかに「笑うとこ」が違うことである。よく言えばタイ人のお笑いの感覚は至ってシンプル、つまりタイ人が一番笑うところは、「ずっこける」「変な格好をする」「変な顔をする」といった単純明快なところである。そんなにおかしいか?と聞きたくなるようなところでもタイ人は腹を抱えて大笑いである(休日の混雑している映画館でタイのコメディ映画などを見ると、場内は正に爆笑の渦で大盛り上がり。映画の内容はともかく、なんか楽しめた気分になること間違いナシ!)。しかしながら、ちょっと伏線を張ってのオチとか、シニカルなジョークとかには比較的反応が鈍いようである。また、よく言われることだがハンディキャップのひとをいじるコントは頻繁に見受けられる。日本だと一発で裁判や市民運動に発展するようなのもタイでは日常で軽く流される。 最近の日本の楽屋オチ、素人いじり連発のレベルの低い芸に視聴者が大喜びしているのも考えモノだが、タイ芸能関係者はぜひ大阪のお笑いのDVDなどを見て、品位の高いエンターテインメントを目指してほしいと願うばかり。

続きを読む

このブログでよく読まれている記事

もっと見る

総合記事ランキング

もっと見る