カテゴリ:チェンマイの日常
有言不実行が続いていた終戦記念日の「チェンマイ戦没者慰霊祭」、今年やっと行けました。
絶美な銀細工レリーフがびっしりの礼拝堂が印象的な「ワット・ムーンサーン」が会場です。 ここは第二次世界大戦時にビルマ戦線からの負傷兵・病兵を収容した野戦病院がありました。戦時中は毎日のようにここで兵が亡くなっては近辺で火葬され、戦後の遺骨収集作業で488柱の遺骨が発見されたものの、あと数百とかそれ以上とされる遺骨は見つからず仕舞ということです。 ワタシのような平和ヴォケのアンポンタンが闊歩しているチェンマイも、かつては幾多の若い兵士らが故郷を想いながら散っていった場所なんですな。一年に一回ぐらいはこういう場所で先人たちに感謝をしないと、ほんまバチが当たりそうです。 で、「チェンマイ戦没者慰霊祭」は、「全国戦没者追悼式」のNHK放送と同時進行で行われます。日本武道館で「起立」と号令がかかればチェンマイでも起立するし、一緒に「君が代」を斉唱し、天皇陛下のお言葉に耳を傾けます。 そして、日本時間の正午に「黙祷」を捧げたあとは「タイの世界」に戻り、読経や儀式などは全てタイ式で行われました。 会場はチェンマイという場所がらと、平日の午前中ということで高齢者が目立ちます。ですがワタシより若い世代の方々がボランティアで運営に参加してたり、寄付の品を持参されたりしてたので、ワタシもえらそーに放言してるだけでなく、なんか貢献せねば・・・💦 終了後は念願だった野戦病院跡の建物の中に入れました。「資料館」になってるのですが、普段は施錠されてて入れないのですよ。 思ったより充実した展示で、どういう立場の方かわからんのですが、タイ人女性が展示内容を一生懸命「タイ語で」説明してくれたのは有難かったです。 ワタシももちろん「戦後生まれ」ではありますが、家族・親族や先生方からはナマの戦時中体験を聞かされていますんで、当時のことを「他人事」と捉えることはありません。しかしさあて、これからのコドモらに貴重な「戦争の記憶」をどうにかして残さんとアカンですね。そこだけは「有言不実行」では済まされません。 にほんブログ村 人気ブログランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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