カテゴリ:で、日本はどうよ?
タイ人、はじめての雪!ざんす。
「雪」が見たい見たいと言うので、それならこの時期、東京から京都へ向かう新幹線の車窓から、いわゆる関ヶ原付近で雪がびっしり積もっているから丁度いいや。 岐阜羽島を通過したあたりで風景が一気に雪景色になったのを見てタイ人ははじめて見る雪に狂気乱舞(その前にも富士山やアルプスの山並みが雪化粧しているのを見てはいるが)。車窓にヤモリのごとくぴったりと貼りついて飽きもせずコドモのように流れる景色に見入っていた。 やあ、よかったね。日本に来た甲斐があったね、と、これで「タイ人はじめての雪体験プロジェクト」を完了させてしまおうとしたところ、今度は「雪をさわりたい」「雪が降っているところを歩きたい」と駄々をこねはじめる。あのなー、いかに厳冬の日本といっても東京や京都は滅多に雪降らないんだよ。忙しいから豪雪地帯に出掛ける暇もないしさー。 ってところで大晦日の「ゆく年くる年」を眺めていると、中継の「比叡山・延暦寺」の屋根に分厚ーい雪が。「これだ!」と早速新年明けて2日に路線バスにタイ人を乗っけて比叡山へ。京都市内中心部からわずか1時間足らずのお手軽雪見♪ 行ってみると予想以上に雪が深く、また山頂辺りではちらほらと雪が舞っている。タイ人は正にコドモのように興奮状態で、バスを降りる前から足をバタバタさせて暴れている。長らく京都に住んでいたが、こんな近くでこれだけ雪が積もっているとは知らなかった。 降りてからも、普段はちょっと歩くと「疲れた、帰る」と言い始めるのに、2~3時間も寒ーい山道を散策しても全然めげずに雪の感触を楽しんでいる。わたしもガキのころは雪がうれしくて手が真っ赤になっても雪をこねて遊んでいたものだが、タイ人の喜びようはそれに近い。それまでの日本観光では嬉しいんだかつまんないんだかわからないリアクションをしていただけに、ここまで単純に喜んでもらえると連れてきた甲斐があったってもんだ。 でも、あのさあ・・・、今来ている延暦寺っていちおうユネスコが認定している「世界遺産」なんだから、そっちもちゃんと見なさいよ。タイなら世界遺産って3ケ所しかないんだよ。っていったところで日本はじめてのタイ人に密教美術の真髄など理解のしようもなく、ただ雪を見てはしゃいでいるだけ・・・。まあいいか・・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年01月06日 10時25分41秒
コメント(0) | コメントを書く
[で、日本はどうよ?] カテゴリの最新記事
|
|