カテゴリ:北タイへ行こう!
旧市街の名刹ワット・チェディルアンの並びに「ワット・ジェットリン」というお寺があります。
日本人向けの観光ガイドはもとより、英語・タイ語の書籍にもあまり記載がありませんが、非常に興味深いお寺なんで旧市街観光の際にお時間があればぜひ見ていただきたい。 記載がないのも当然というか、このお寺は仏塔と仏像だけが残された「廃寺」だったのが、21世紀に入ってから「再興」されたもの。 本堂は新築したものなので古臭さがなくて当然なのですが、その中に安置されてる「仏像」は、廃寺当時の古色蒼然とした佇まいから「キンキラキン」に塗って華美にリニューアルしてしまいました。 以前から感じていたタイ人の文化財に対する考え方を象徴する事実だと思うんですが、これでは新興小寺の変哲もない仏像との違いを見出せません。長く廃寺だったのに仏像だけは民衆によって大事にされてきたって事実は他の有名寺院にはない素晴らしい特長だと思うのに残念。 まあどっちがいい悪いというより、タイにおけるお寺は「文化財」ではなく「生きた宗教施設」であってはじめて価値あるものと考えるのでしょう。 同じことは仏塔の脇をさらに奥に入った池にかかる「橋」にも云えます。 この池はラーンナー朝の王が即位の際に沐浴した伝説があり、今は立派な僧坊(宿坊)が並んでますが、かつては今にも壊れそうな「竹橋」が架かっていて、ワビサビ漂う様相だったのです。 これがお寺が整備されていく中で何の変哲もない「コンクリート橋」に改築されてしまい、古くからのファンはガッカリしたようです。 その批判に応えたのか、それともモトモト順次進めていく心算だったのかは定かでありませんが、現在はコンクリート橋に竹が編まれて、往時と同じではないですが詩情が感じられる外観となり、このお寺を象徴する風景といえるでしょう。 廃寺の面影を残すものといえば「仏像の頭部だけ」あったものが大きな修復なく安置されています。 もうひとつおもしろいものといえば「五つ目四つ耳の怪物」の像があります。ほかでは見たことない気がするのですが、タイ人が夜更かしするコドモを叱るとき、この怪物が来るぞ~といって怖がらせるんだそうです。 本当は聖なる神獣なのかも知れませんが、そこまでは調べてません。ってかこの像のところにタイ語で長々と解説されてるんで、それを読みゃあいいだけなんですが・・・(汗) にほんブログ村 人気ブログランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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