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カテゴリ:日常雑記
私が中学生の頃熱心に読んでいた小説に、新井素子氏の『星へ行く船』シリーズがある。
この、小説のヒロインの相手役の名前、山崎太一郎(やまさき たいちろう)というのだが、このキャラクターがなんとも素敵で。 確か一巻の後書きか何かで、新井素子氏がこの太一郎さんの名前は広川氏の名前を頂いたものだと書かれており、それから意識してお声を聞くようになった。なるほど、作者が「是非、読むときは広川さんのお声で~」とお勧めしていたとおり、「銀河系で一番素敵な(『星へ行く船』ヒロイン森村あゆみの談)声」だなぁ……と、私も次第にファンになっていった。 丁度その頃、宮崎駿氏が関わった『名探偵ホームズ』というアニメが放映され、広川氏は主役ホームズの声を当てられていた。その飄々とした雰囲気、シリアスもコメディも見事に演じられる技術にとても心惹かれ、毎週とても楽しみに観ていたものだ。 この当時から今に至るまで、私の中では山崎太一郎も犬のホームズも、理想の男性として挙げられるキャラクターの上位に、位置し続けている。それは元々のキャラクター設定はもちろんのこと、やはり広川氏の声というのも相当に影響しているのではないかと思う。 昨日はやはり広川氏の声が好きだったと言う夫が、追悼に広川氏が吹き替えしている洋画の映画を借りようとレンタルショップに出かけたので、私も便乗して『名探偵ホームズ』の中で一番好きだった作品『ドーバー海峡の大空中戦』が収録されているビデオを借りた。この休み中に、子どもたちと一緒にでも観ようと思う。 それにしても……本当に残念。 ここ数年、俳優にしても声優にしても、大御所と呼ばれる人達の訃報があまりにも立て続くので、なんとも言えない寂しさを感じる今日この頃である。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年03月09日 09時10分04秒
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