痛勤怪談　電車の中はドラマがいっぱいだ

やっと受験も終わり
肩の凝りも治り
さぁ仕事するぞ！
（６：３０に帰りました）

永田町では急行に乗った
結構空いてる
（降りそうな獲物を探す）
慣れると結構当たるんだよね

降りそうな奴って「落ち着き」が無い
周りをキョロキョロしたり
荷物をいじったり

本を読んだり
寝てる奴は可能性が少ない

残念ながらめぼしい獲物が居なく
建築会社のジャケットを着た
本を読んでる兄ちゃんの前に立った

このジャケット、襟の部分がふわふわの毛皮がついてる
（本物か？）
普通は化繊だろ、、

この兄ちゃんの読んでる本
凄く黄ばんでる
（何読んでるの？）
普通の小説みたい
（古本屋で買ったのかな？）
それにしてはカバーしてるけど
古本屋でもカバーぐらいはするか

兄ちゃん、右手で本を読みながら
左手は顎に当ててる
（何してるの？）
髭を抜いてる

結構髭が濃い兄ちゃんで
うっすらと髭が伸びてる
（５ o’clock shadowってやつね）
デートの前には髭をそる人も居るとか
（私は朝だけで充分です）

左手の親指と人差し指の爪で髭を抜いてるんだけど
なかなか抜けないみたい

それでも飽きずに何回も爪と爪で挟もうとするんだけど
なかなか挟めない
（あれって結構爪の合わせ方で難しいんだよね）
たまに剃り残しを抜こうとするけどなかなか抜けない
抜けないと余計意地になってしつこく抜こうとする
（あんたの気持ちわかるよ）

永田町から鷺沼までずっとやってる
（しかし飽きないねー）
粘着質のタイプか？
薬指には指輪をしてない
（その感じじゃ彼女作るのは難しいかもね）
ストーカーとかしてない？
最近そういうの多いから、、、

たまプラーザで彼は突然立ち上がり降りていった
（ラッキー）
入れ替わりで座った
（まてよ？）

（彼は何処から乗ってきたんだ？）
永田町から見てる限りは一本も髭を抜けなかったけど
それ以前に抜いていないとは限らない

（抜いた髭はどうしたんだ？）

はいてるズボンは黒のコーデュロイ

（シートに落ちててチクチクしたらいやだな）

そう思ったら太ももの下あたりがチクチクしたような、、、

（気にすまい、、、）

でも同じ状況で座ったのが女の子で
家に帰ったらストッキングに「髭」が食い込んでたら、、、

自分で脱ぐんだったらいいけど
脱がしてもらうときだったら、、、

私が降りたときに代わりに座ったのは
短いスカートの「気合を入れた」女の子でした

（しーらないっと、、、）