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カテゴリ:北海道、世界自然遺産、知床、世界遺産
こんにちは、トルーマン大統領の孫、ダニエルさんが2012年に初めて広島を訪れ、原 爆記念日の式典に出席します。この広島の地で1945年8月6日、トルーマン大統領の 命令により原爆が投下されました。ダニエルさんはこの時、初めて原爆の恐ろしさ、悲惨 さを知ります。
雅弘さんはダニエルさんが広島の地を訪れた時、トルーマンの孫だと知ったら、叩き殺さ れるか、罵声を浴びせられると危惧します。しかしダニエルさんはどんなに非難されようと も構わない、原爆の真実を知りたいと広島を訪れることを決意します。
2012年の広島平和記念式典で黙祷するダニエルさんです。
来日した時に記者達の「日本へ謝罪に来たのですか?」の質問に彼は「公的に謝罪に来た のではありません」の答えます。さらに「謝らないのになぜ来日したのか」と質問されます。 「原爆の真実を知る為に来ました」と答えます。
そして被爆者たちの話を聞きます。ダニエルさんは非難されることを覚悟していましたが 彼らは怒りを表すことなく「ただ原爆のことを理解してほしい、そしてあなたに伝えてほしい」 と話します。
40人の被爆者達と向き合ってその体験した話を聞きました。そして最後には被爆者達と 手を取り合って、核廃絶に向けた平和への取り組みを決意します。
ダニエルさんは今年の5月にアメリカの高校生たちに原爆の真実を、悲惨さを訴える講演 を行いました。
こうしたダニエルさんの活動により、アメリカ人たちも原爆の悲惨さを知り、核廃絶の訴えに 耳を傾けるようになってきています。
現在、世界で核を保有している国は米国(7315)、ロシア(8000)、フランス(300)、中国 (250)、英国(225)、パキスタン(100-120)、インド(90-110)、イスラエル(80)、北朝鮮 (<10?)の9カ国で総計概数で1万6千もの核兵器が存在しています。 これは2014年のアメリカの発表です。
2009年4月5日、オバマ大統領はチェコのプラハで、核兵器を使用した唯一の国としての 道義的責任に触れ、核兵器のない世界の平和と安全保障を追求するというアメリカの約束 を明言しました。 そして当時のメドベージェフ大統領と戦略核削減条約を交渉します。 翌2010年4月8日、同じくプラハで、オバマ大統領とメドベージェフ大統領は戦略核削減 条約に署名し、核廃絶に向けた第1歩を踏み出します。 この条約は戦略核兵器を1550発以内に、核運搬手段(大陸間弾道など)を配備している ものを700以内、未配備のものを含めて800以内に、これを7年以内に削減することとして います。
2009年から2014年までの戦略核兵器の削減数は、アメリカが2126から1920、ロシアが 2668から1600です。アメリカは提唱した国でありながらロシアよりも削減が進んでいません。
2012年にロシア大統領は、任期満了となったメドベージェフの後にプーチン首相が大統領に 就任し、入れ替わる形でメドベージェフが首相に就任します。
2014年のクリミアをめぐるウクライナとの軍事衝突の際に、プーチン大統領はヨーロッパや アメリカの圧力に対し、核兵器を使用する準備を進めていたという衝撃的な発言をしています。 ロシアがクリミアを併合したことにより米ソの対立は決定的となって、その後の核軍縮は進ん でいません。
またオバマ大統領の核兵器廃絶に向けた基本政策の変更に最も抵抗しているのが日本であ るという話があります。オバマ政権では核兵器の先制不使用を検討しているがこれに反対し ているのが日本だというのです。 世界で唯一の被爆国である日本は、先頭に立って核兵器廃絶を訴えなければならない国で あるにも拘らず、核廃絶に積極的ではないのです。それは北朝鮮による生物、化学、通常兵 器による攻撃の可能性、そして中国への不信を理由に反対しているのです。 アメリカの核の傘の下での、平和と安全を守ろうとしているのです。原爆の恐ろしさを悲惨さ をどの国よりも知っているにも拘らずです。
広島、長崎の平和記念式典での知事の平和宣言では、原爆を絶対悪として二度と使用され ることがないように核兵器廃絶を訴えています。
今年5月にニューヨークで5年に一度開かれている、核拡散防止条約を見直す再検討会議 が開かれました。この会議では肝心の今後の5年間の核軍縮の方向性を示す「最終文書」を 採択出来ませんでした. しかし今回の会議では160もの国が「核兵器の非人道性を訴える共同声明に賛同し、この うち100か国以上が、それを根拠に核兵器を法的に規制すべきだいう声明にも賛同してい ます。しかし、しかしです、日本はこの声明に対して署名しないのです。 世界中のどの国よりも真っ先に賛成し、核廃絶に向けて行動しなければならない国である にも拘らずです。 日本が先頭に立って核兵器廃絶を推し進めなければ、世界から信用をなくし、信頼 される国とはなれないでしょう。
1982年6月24日、ニューヨークの国連本部で行われた、第2回国連軍縮特別総会に おいて当時の荒木広島市長が、世界の都市が国境を超えて連帯し、共に核兵器廃絶 の道を切り開こうと「核兵器廃絶に向けての連帯推進計画」を提唱しました。 広島、長崎両市長から世界各国の市長あてにこの計画の賛同を求めました。 こうして、この趣旨に賛同した都市(自治体)で構成された 「平和首長会議」 が誕生し ました。2015年8月1日現在、世界で161ケ国、6779都市が賛同しています。 2020年までに核兵器廃絶を目指し、世界の都市、市民、NGO等と連携しながら、核 兵器廃絶に向けた様々な活動を展開しています。
こうした世界での活動が続き、一国でも一都市で増やしていけば、全世界、全都市が参加 しいつかは核兵器廃絶は成し遂げられるでしょう。
長々と書いてしまいました。いろいろ調べて簡潔にまとめようとしましたが、とりとめの無い 文章になってしましました。でも今回のブログを書くにあたって、知らないことがたくさんあり 勉強になりました。
それでは今日はこの辺で、次回からまた北海道の話題をお贈りしたいと思います。 どうぞ お楽しみに !!! いつもクリックありがとうございます!またよろしくお願い致します。
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Last updated
2015.08.22 21:55:46
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