麻の帯を洗う
昨日締めていた麻の帯。これは以前にも書いたが、あたくしが初めて購入した夏の麻帯(本麻)。まだ、10代後半の頃だった。薄い若草色が気に入って、銀座の呉服屋に飛び込み、購入。いつもの呉服屋だと、あたくし好みのモノを持ってきてくれて、払いは父親だったが、「自分で」何もかもは、初めてだったので、思い出のある帯だ。お太鼓の「垂れ」の処が少し手垢でくすんでいたので、もう数年前から気になっていた。でも、出番は2.3.回。まぁ、いいかな?と思っていたが・・・・先日、伯母の形見の麻の帯を洗って、とても綺麗になったのに気をよくし今日はその気になっていた思った通り、薄く汚れが出てきた。原液を垂れの処につけ、馬毛のブラシで擦る。前帯も気になっていたので、そこも擦る。だいぶ、汚れが薄くなったようだ。全体的に手でジャブ・ジャブ。濯ぎは丁寧に何度も何度も。汚れのベールが一枚はぎ取られたように綺麗な色になった。思わず、ガッツポーズが出る今夜仕事から帰ってきたら、アイロン。寸法を測りながらなので、一寸しんどいが、綺麗になった麻の帯は、今年もう少し出番が多いかもしれない 白黒絽小紋 薄いベージュよろけ縞絽綴れ 鳥の子色絽帯揚げ 黄色レェス帯締め