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社会復帰後

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ブルーホール4636

ブルーホール4636

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2006.10.27
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カテゴリ:カテゴリ未分類
多分、今も私みたいに風俗やっていて、ボロボロになった心と体を引きずって生きている会員さんは多いんじゃないだろうか。
想像すると、自分と重なって苦しくなる。


新しい店の女の子達はよく喋るコ達だった。
風俗をする人達はみんな何か重いモノを背負っている。
中には趣味でやっている人もいたが。

色街のハズレに、もう店に雇って貰えない「立ちんぼ」のおばちゃんが獲物を狙っているみたいな目をして客を待っていた。
この人はどんな人生を歩んできたんだろう。
自分の未来 こんなになるのかな…と、寒くなった。

新しい店の店長に 「払わなくていい借金じゃないの?」と、また聞かれた。
「咳スゴいけど 大丈夫?」
大丈夫デス。機能ハ ソノママデス。 カナリ 汚レテマスケド。

風俗な生活は続く。支払いの為だけに息をしていた。

酒を飲んでザインにわざわざ電話して店員Sをイジメたりした覚えがある。
Sは私に風俗をやめるよう 促してくれたが、今では、逆に風俗をお薦めしているそうだ。

Tの電話営業は相変わらずしつこかった。
「濡れ手に粟の連続」という商品を薦めてきたが、Tはアワと読めなくて「濡れてにクリの連続」と読んでいた。

もう なにが届くか分からない。
自分が買った覚えのない物まで届いた。
どうでもいいですよ。

駅で立っていて、通過列車が通るアナウンスが聞こえて ふと思いついた。
「ここで死ねばいいんだ。」
列車が近づいて来る。
体がスーッと吸いこまれていった。

気が付いたら、知らないおじさんに押さえつけられていた。「姉ちゃん アカンで!!」
電車は通り過ぎていった。
ベンチに座らされ、おばちゃん達に見張られている間、おっちゃんはコーヒーを買ってきてくれた。
自殺する人って 多分死ぬ直前 吸い込まれるような感覚がするんだろうなと思った。 恐さも感じなかったな。

おばちゃん達は口々に「死んだらアカン!あんたが死ななアカンのやったら おばちゃんら もう幽霊なってなあかんやないの!」
よく分からないが 電車に乗るまで見張られた。

どうでもいいですよ。

過労で死ぬまで支払いをしなきゃならない。
子供に申し訳ない気持ちでいっぱいだった。こんな目に遭わせる為に 産んだんじゃないのに ごめんね。
お母さんも 私を風俗嬢にする為に産んだじゃないのに ごめんなさい。

ある日、ザインローンの用紙の束と 子供の通帳の番号を書いた紙だけバッグに入れて、家を出た。帰らないつもりで仕事に出た。
このまま風俗し続けて、どこかで野垂れ死にしようと思った。

風俗店にいつもテンションの高い、正体不明の イマダさん♂という人がいた。
店の男衆は私がいつ自殺するか、心配していたらしい。
イマダさんもその内の一人だ。
私は普段イマダさんと話をしたことが無かったが この日は喋った。
仕事が終わった後、普通に世間話をしていたが、急に言われた。
「君 払わんでエエ借金払っとるやろ!」
「……。」
「まあ、飲みに行こか。」

というワケで飲みに連れて行ってもらった。
どうせ家にもう帰らないんだし。
寂しさを紛らわしてもらうにはちょうど良かった。

イマダさんは面白い話を朝まで ひたすら しゃべり続けた。
私は久し振りに大笑いをした。
首からぶら下げている¥290000 のザイン商品を指差して イマダさんは言った。
「これが 大事なんか?」
「そうそう。大事にしているよ。」
「ふーん…。それと同じくらい 自分の事 大事にせんとアカンで。」

この一言で 私は生き返った。

ザインの店員にもこんな事言われたことがない。
命を削ってでも買ったり、自分の命や心より重いオペレーションや商品なんてあるだろうか。
いつから自分より大事に 思うようになったんだろう。

やっと 解き放たれた気がした。

聖品よりも 自分の命と心の方が 大事なのは 当たり前なのだ。

無性に チビちゃんが恋しくなり、急いで帰った。

その日は二人きり 親子水入らずで 食事をし 風呂に入り
一緒にくっついて寝た。
チビちゃんの匂いに癒されて 久し振りに深く眠れた。


その後、相変わらずTの電話はしつこかったが、居留守を使うようになった。

私はイマダさんと付き合い始めた。

イマダさんは言った。
「お前 ザインの信者やろう。お前2ちゃんねるとか 見たことないんか?
え?ないんかいな。 ザインのHPに書き込みしても すぐ消されるで。
見せたろか?」
いや、いいです。
2chを見ると気が狂うという軍帥の作文があった。
インチキはわかっていたが 洗脳はしつこかった。
イマダさんは前にもザインの信者に会った事があるらしく、私の扱い方は慣れていた。

取りあえず会員証とかを店舗に送った。
もうボロボロになるのは嫌だったが、支払いの為に風俗店には行っていたが、イマダさんに支払うのをやめて、風俗を止めた方が良いと言われた。

そんな事をして大丈夫何だろうか…。
「俺が何とかしたるから」
どう何とかするんだ。

店舗から退会の確認の電話がかかってきた。
私がやめる旨を言うと、
女性幹部「あなたは宣誓書も出しているので 軍帥直々にご決裁を受けていただきます。」ガチャ!
情けないが 私は激しく動揺した。







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Last updated  2006.10.31 10:22:20
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ブルーホール@ すみません パスワードを完全に忘れた為に本当に放置…
アクエリアス@ ありがとうございました。 お久しぶりです。 私がブルーホールさ…
ライブチャット『なでしこ』@ こんにちは☆ 突然のご連絡失礼いたします。 ライブチャ…

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