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つんつん~のらりくらり記~

つんつん~のらりくらり記~

七五三 2

七五三・・・その2


名古屋から大阪の夫の実家近くに転居した年、
今度は長男の5歳、次女の7歳の年でした。
特に長男には羽織袴を着せたいけど、
きっと外に出て歩くのを嫌がるだろうから、
せめて写真だけでも…と衣装を借りて、
そのまま撮影できる写真館が近所にあるので
2人を連れて行き、そこからあんびりに電話をした。

「今から着物を着せてもらって、写真を撮ってもらうんですけど
 近くだから、ちょっと来てみてもらえませんか?」
あとから「なんで呼んでくれなかったの?」って
文句言われたくなかったから、
嫁としては気を遣ったつもりだった。

返ってきた言葉は
「もうちょっとしたら、集金に行くねん。
 今ご飯食べてるから、行かれへんわ」
…孫の姿より、ご飯食べる方が大事だったのね。
涙が出た。

後日、普段着で家族揃って氏神様にお参りしたあと、
あんびりの所に立ち寄ったら、
「七五三、お参りしてきたの?何で言ってくれへんの?
 お祝いもしてあげるのに!」

もう、結構じゃ!!

その2年後、義妹の娘の七五三ということで、
住んでる田舎じゃ気のきいた写真館がないと言って、
一家が我が家にやってきた。
(そのときには家を建て替え、あんびりと同居もしていた)

あんびりはキャーキャーはしゃいで、
一緒に写真館について行き、一緒に写真を撮ってもらい、
あちらの3人の孫娘達には着物以外にドレス姿の写真も
撮ってもらい、今堂々と床の間に飾られている。
他の写真も、うちの子どもたちの写真をさえぎるように
一番前にどーんと
あちらの孫達の写真が置かれている。

あんびりの仲間は部屋に入るたびに
「まあ!かわいいこと!」と言い、
あんびりを喜ばせているが、
中には眉をひそめて
「あんなことしたら、あかんわ。
孫は同じようにかわいがらないと」
って私に耳打ちしてくれるおばちゃんたちもいる。

倫理を学んでいる~というが、
あんびりの性格には
仲間のおばちゃんたちもお手上げのようで
「あの性格はもう治らんわ。
 だから、あんたはあんなふうになったらアカン
…という反面鏡にしなさい」
と、言ってくれる。
あの仲間達の会の方針にはついていけないが、
ある程度おばちゃんたちは、
私の気持ちをわかってくれている…
と、少し心丈夫なのです。




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