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つるつるたまご日記

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2011.01.19
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授業が終わったときに、学生が質問にやってきた。

「先生、小学校4年生の子に『なぜ勉強しなきゃならないのか』と聞かれたら、どう答えますか」と。

もしこの問いを晴太郎が発したとしたら、
「キミはまだ『子ども』だから勉強する理由がわからないわけで、だから、その答えがわかるまで勉強してみろ、と答えるだろうね」と言うと、

「今はわからないけれど、長い人生の間でいつか役に立つことがあるかもしれないから、とりあえず勉強しとけ、ってことですか」と聞かれたので

「それはちょっと違う」と答えた。

・・・「役に立つかどうか」という「有用性」の問題ではない。

子どもがこの「なぜ勉強しなきゃならんのか」という問いを持つこと自体、その考え方=価値観を問い直さなくてはならない、ということがなかなかわかってもらえないようだ。

「勉強しなきゃいけない理由を教えてくれ」という質問の根底には、「勉強(=辛いこと)をした見返りに『いいこと』があるんかよ、その『いいこと』がわからないのに意味の分からない我慢なんてできないぜ」、「歴史や数学ってのはこの先、役に立つのかよ、立たねーだろ」という想いが流れている。

「役に立つかどうか=有用性」でモノを考えるから、「勉強する意味を教えてくれ」という疑問がわいてくるのであり、このことは「意味を教えてくれれば勉強してやってもいいよ」という態度、つまり、子どもが「今後の人生の役に立つか立たないかという判断を自分で下せる」と思ってしまっているという「甚だしい思い上がり」を露呈しているのだけれど、「勉強する意味はね・・・云々」と『子どもにわかりやすいメリット』を並べ立ててその問いに答えるより、むしろその「メリット/デメリット」という考え方それ自体を問題にする必要がある、と私は思う。

そして「有用性」でモノを考えなければ、先の疑問は生じ得ない。だから「勉強する意味」なんて問いに答える必要はない。

・・・

今の子どもたちは、例えば、お菓子を買うにしても、幼い頃から「消費者」として位置づけられてきた。お年玉やお小遣いを手にして、たくさんの商品の中から「自分の好きなモノを自分で選んできた」ような錯覚(本当は外部の欲求を自分の欲求として「勘違い」させられ、「選ばされて」きたんだけれど)を持っている子どもたちは、自分に選ぶ権利がある、自分が価値判断をしてきた(あのお菓子よりも、こっちのお菓子が美味しいから買おう、とかね)と思い込んでいる。

だから「勉強するかしないか」に関しても、「メリット/デメリットを比較して自分で決めることができる」と勘違いしてしまう、、、んじゃないかと思う。

幼い子どもにわかりやすい「いいこと」なんてのは、それほどに「いいこと」ではない。
それが子どもには、子どもだから、わからない。

「○だから△」と先が読めていることほどつまらないことはないのに、すぐに「結果」を知りたがる子どもたちのなんと多いことか、と嘆息することが多いのだけれど(多くの学生もそんな感じだ)、「わからない」という気持ちを大切にして、もっと謙虚に「わからない」を学びの原動力にして欲しい、と私は思う。

なぜ勉強しなきゃなんないか、なんて問いを子どもが平気で発することがちゃう世の中(私はそんなことを考えたこともなかったし、昔は「そんなこと考えてる暇があったら勉強しろ」って言われそうで、こんなことを「言えない」時代だった気がするんだけど)になったんだなーという時代考察も必要なのかなと思いつつ、先の学生の問いに必死で答えていた(そもそも休み時間の10分という短い間で答えられる問いではない。非常勤に保育専門学校の学生にとってとても重要な「教育学」関係の授業を担当させるな!専門学校よ、常勤で私を雇え!と言いたい!)わけで。

・・・

ハルも「先生の話を聞いていないことが多い」らしいのだけれど、その理由を問えば「いつも同じことを言うから、聞かなくてもわかっている」とか。

私は「先生ったら、もしかして、今日に限っていつもと違うことを言うかもしれない」(でも結局いつも「予想通り」のことしか言わないんだけれど)と、いつもしっかり話を聞くタイプの子どもだったのだけれど。。。

「わかっている」と決め付けてしまうハルの傲慢な態度、、、なんとかしたくて、事あるごとに口を酸っぱくして、幼いキミが考えつくことなんて知れているのだぞ、と言っているのだけれど、、、こんなことを言われ続けているわが子ですらこんな風に考えてしまうんだからなぁ、、、と途方に暮れる始末。

さて、ハル様のこの「傲慢」、どうしようか。





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Last updated  2011.01.21 11:20:46
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おもしろい   mamemama さん
とてもおもしろく読ませていただきました!たしかに、私も小さい頃は、「ふう・・・なんで勉強なんかしなきゃいけないんだ」などと質問することは「恥ずかしいこと」だから考えないようにして、そんなことを思ってしまう自分が「だめだ」と思っていたよ。でも、それがどうして恥ずかしくてダメなのかは、「大人にそう言われるだろうから」で終わっていた。何事も謙虚に受ける姿勢、忘れちゃいけないわあ。 (2011.01.22 16:15:41)

なるほど   あゆみ さん
メリットがあればする、という態度や思考は、自分で選択する権利を小さな頃から与えられているからと繋げるのは短絡的?選択をする時には自分にとってメリットがあるかどうかが判断基準になる。だから何をするにもメリット優先。
「同じことを言うからつまらない」というのはうちの若手もよく言うけど、「同じことを何回も言われる理由は、『その内容を理解していれば取る行動』を、きみらが取れていないからだよ。」と言ってしまっている。これは言わないほうがいいのかな。相手は23歳前後だけど。 (2011.01.22 23:47:31)

「有用性」に馴染まないモノもある   あっこ さん
メリット/デメリットによる選択、というのは当然なのだと思うのよ。「選択の基準」ってのは、その「メリット」の質の差異はあっても、何らかの「善し悪し」や「損得勘定」に基づくわけだからね。

ただ何と云うか、「学習するということ」は「後で役立つから」というだけで考えるというよりは、「わからないことがわかる=世界が広がる」こと、それ自体が「喜び」であり、ワクワクすることだと思って欲しいわけ(私の願望ね)。

特に子どもは単純で分かり易い「メリット」に流れがちであるということで、ここでいうと「勉強することのメリットなんて計り知れない」「いつか役立つかもしれないから」では「三角関数や微分積分なんて絶対に役立たないもんね、ママ、日常生活に小難しい数学を使ってるわけ?」と聞かれたら答えは「NO」でしょ、「じゃぁ、何の役に立つわけ?受験?数学、要らないとこ受けるし」と続けられたら、、、黙ってしまわざるを得ない。

なんというか、意味とか理由とかってさ、事後的にわかるものだったりしない?そのときは意味がわかんなくてもあるときスッと「こういうことだったのか」と「意味」の方から降りてくることとか、あるでしょ。勉強とか学習とか、それ自体を楽しみながら、いつかあるかもしれない「降臨」に期待する、というかね。

時が経たないとわからないこと、今いる場所から離れないと見えないモノってのがあるんだぞ、とオトナな私も痛感するわけで。 (2011.01.24 12:40:46)

「同じことを言うからつまらない」について   あっこ さん
その若手さんたちは「同じ失敗をしている自分」ではなく、「同じことを何度もガミガミいう相手」に対して「なぜ」が生じているんだね。とくにコチラから見れば「同じ種類」の失敗(失敗の「表出の仕方」が異なるだけ)をしているのに、自分では「同じ失敗はしてない」と思っている場合も多いかも。

ハルの場合、折に触れてよく「根っこ」の部分から説いて聞かせるんだけど(毎回だと飽きるようだし、長すぎても集中力が途切れるようだし、加減が難しい)、本人は「何を怒られていたのか」の根本がわかっていないことが多いよ。

若手にしろ、子どもにしろ、「育てる」のは大変だよね。。
その人の学びの可能性、変わる可能性を信じて、手替え品替え、寄り添ったり突き放したりしながら、、、試行錯誤しかないね。何がどう響くのか、よくわかんないからさー。 (2011.01.24 13:03:22)


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