カテゴリーについて。
専門的な感じのお話を少々。マンモグラフィはその写真だけを見て、正常から悪性の可能性が高い順番を5段階でつけていきます。1は正常です。2は何か写っているけど、正常な大きな石灰化とかなんで心配ないです。3.ここからが問題。悪性かって聞かれると。うーん、手術したら良性って出る可能性も高いから、これだけじゃ、なんとも。半年後にもエコーしましょうかー的な。4は悪性のように思う。けど、けーどー、絶対とは言い切れない。5は、別の事情がない限り、写真上は癌です。ただ、写真だけで判断するのでそもそも手術後の人とか怪我や火傷の跡でそんな陰になる可能性も。そういう特殊な理由がない場合は悪性の可能性がとっても高いです。それを決めるのには明確なルールがあります。石灰化(小さいもの)がどんな形でどんな集まり方しているか。腫瘤があって、どんな形でどれくらい影が濃くて、周りがギザギザしてるとかぼやけているとかはたまたはっきりしているかでも決まります。ここからは難しいですが、後二つあります。左右を比べて、片方だけ乳腺の影がある。左右同じなら心配ないけど、どうして片方だけと言う時。それに、構築の乱れと言う、超簡単に言うと、乱れててなんか気持ち悪いっ。です。見慣れていないと見つけられない事も多いです。素人だと分からない場合も多いです。私も最初はわからなかったですが、飽きるほど見ているとほとんど当てられるようになります。ならば絶対か。写真を見ただけでカテゴリーを付けるので、それが写真ではわからない癌ならばカテゴリーは1です。写真には写らない癌、ないし、隠れて見えないものです。それまで癌だ!と言い出すと、逆に癌でない正常な人まで癌と言ってしまうことになるのです。理由もないのに胸を切られるのは癌なのに癌でないと言われるのに負けないくらいの避けなくてはならない事です。カテゴリーが3と出たけど詳しく調べたら癌だった。でも3ってくらいだから完治するか?このカテゴリーは癌の種類や悪性度、それに転移の有無はここでは関係ないのです。また、3と言われたから定期的に受けていたら、むくむくと悪い顔を出してカテゴリーが上がる時があります。この時は精密検査が必要になるでしょう。※1-5のカテゴリーに分けられる。※1・2は良性※3から徐々に疑いが濃くなる。※カテゴリーは病気の有無だけで種類や病期を表すものではない。※検査を重ねてカテゴリーが変わる時がある。