～通過点～ 　　

Ｋ君からお祭りに行こうと誘われた兄。
私はここ数年、そのお祭りで模擬店の手伝いをしているので
朝から準備で出かけなければならない。

「まだ8時半だし、休みの日にあまり早くから電話をするのは失礼だから
　9時過ぎたら電話しなね」と伝えて出かけようとした。
と、その時に電話・・・相手はＫ君です！(((うへ～～
兄はＫ君と待ち合わせ時間や場所を決めた様子です。


お昼を過ぎて少し場内を歩き回っているとＫ君にバッタリ★
あれ？兄の姿がありません。

私：「どうしたの？もしや、はぐれた？？」

Ｋ君：「見失った！　探してるけど見つからない！」

私：「ええええ～＠＠）マジで？この人ごみの中、探すの大変だよ」

いや～でも、こうやってはぐれるあたりが兄とＫ君らしい。(((汗


兄の携帯に電話を掛けるが気づかないらしくつながらない・・・
まったく、何のために携帯持ってるんじゃ～！

しば～らくして、やっと2人は合流～～
ホッとする私。

すったもんだしながら、友達（Ｋ君）と久しぶりに過ごした兄。
部活の友達とも会って、話をしたり一緒に買い物もしたようで
「部活、戻ってきてね」そう言われたらしい。
あ～　複雑・・・（←アタシが；）




夕方、兄は私よりひと足早く家に帰ってきていて、私も遅れてやっと帰宅。
夫が「久しぶりに外食でもしに行くか！」と言い出したので
私が荷物の片付けや出かける支度をしている時、夫と兄は何やら話をしている。

夫：「今日はどうだった？　そっか～楽しかったか。
　　嫌な奴もいる。しんどいのもわかる。
　　でもさ、ここらでちょっと踏ん張ってみないか？？」

おおおおおお～～　そうきたか・・・
夫はこれを機会に行けるんじゃないかと思ったわけね。

内心、それはどうかしらねぇ～？と思ったけど
あまり深刻な話になるのも嫌だったので、私もちょっとだけ口を挟んだ。

私：「ふふふ。じゃあ思い切って、明日から行っちゃう？
　　　今日こうやって友達と会って楽しく過ごせたんなら、
　　　これをきっかけに行っちゃうのもいいかもね。
　　　楽しかったんなら、ね」

それに対する兄の反応はヤケに明るかった。
「え～～～でもなぁ～勉強が問題だよ。絶対無理だもん。ついていけないよ」と。

私は
「そんなのできなくて当たり前じゃん。
　今はとにかく友達と楽しく過ごせることができたらいいよね。
　ちゃんととか、しっかりとか、そう言うのはしばらく考えなくていいんじゃない？
　強かったり喧嘩したり、そう言う人がいてもいいけど
　そう言う人ばかりじゃ世の中困るんだよ。
　兄みたいに優しく気遣いのできる人だって絶対に必要なんだからね。
　兄は兄でいいんだよ。みんなと同じじゃなくて、それが兄なんだから。」

「う～ん、そうだけどぉ～」
明るく振舞う兄の様子に私は心の中でこりゃまだ無理だなと思った。
私が言っても夫が言っても、無理をして話を合わせている・・・　
空回りのように感じたんだ。

夫はそれにあまり気づいてないのか、外食先での待ち時間にも“説得”をしている。
それに対して兄もアレやコレやと答えるけど、その中身はほとんどが後ろ向き。
遠慮がちに言葉を選びながら、どこかに「逃げ」を残して返答しているように聞こえます。
そして「う～ん・・・どうしよう」だって。

無理ですよ～もうやめてあげてくださ～い　（←私の心の声）



そう思いつつも内心（どうすんのかな？）と思ってしまう矛盾した気持ちの私；
もう1回聞いてみようかな？でもやめようか・・・；；

そう迷っていると、お風呂からあがった兄が私にポツリ。
「学校さ～そんな急にはなかなか思い切れないよ。もうちょっと考えてみるから」




はいはい。
そうでしょうとも。

わかっております。
気長に待ちますよ、兄上殿～