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2024/10/03(木)06:59

図書館の本

情報的生活行為(1357)

​水と清潔 風呂・トイレ・水道の比較文化史 (朝日選書1043) [ 福田眞人 ]​ 地球上の水は、ざっと98%が海水、残りが真水。 人が日常接する、この真水についての論考。(海水に関しても少しあります) ガンジス河の人びとの沐浴行為の描写から始まるこの本、引用したいしたい・・ とあたしの欲をそのままにしていると、ほとんど全部を書き写してしまいそうになるので、困った。 まことに、珍しい事なんだけど、昨日の電車で、読書を。 (普通はしません、目がチカチカするし・・) それほどに、魅力的な本です。 では、 第三章 水と衛生行政ー英国の場合 から 以下引用p155 14行目から、p156の4行目まで。→ 一八四六年には、浴場や洗濯場を建設することを許可する法令が出され、多くの町でこうした施設が公費で建設された。一八五〇年代からは、比較的裕福な階級で自宅に風呂場を併設するようになったが、完全に普及するには至らなかった。さらに一八六〇年代からは貧困層に、清浄な飲料水を供給するための水飲み場が設置されるようになったが、労働者階級の自宅に水道水が水道管によって供給されるようになるのは、ずっとのちのことである。しかし、それから百年後の一九六〇年になっても、英国全体の家の四分の一にはなお風呂もシャワーの設備もなかったのである。清潔という観念も、またその設備も、社会の末端に至るのには、相当な年月を要したということになる。 引用以上。(文中の太字引用者) (1960年、と、この辺りで一気に時系列が身近なものとなって来る。 1960年と言えば、あたしが12歳のとき。 23歳―25歳の間、英国じゃないが、欧州大陸の北の端の国に滞在したので、 下宿屋のシャワー設備や、古いアパートの共用キッチンや、当時最先端の 学生寮のLDKなど、使用経験があるので、まざまざと、思い出している。) ほんの数行ではあるが、この本の中に、 ホンマ、実際のところ、、心配なく「水道の蛇口」からゴクゴク水が飲めるのは スイスと日本だけじゃないのか? という言葉もあったけれど・・。 ジェンダーがどうやら、オトコだけの会議がどうやら、、 男尊女卑やら、女性の地位やら、言うてますが、 美しい水、のある、稀な場所なんだね。日本って・・。 (だからと言って、今回の組閣に女性がやはりごく少数、ってのは いただけないけど・・) 今日は久しぶりの雨だ。

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