□□時のヒヤリハットで気付いたこと
今日は 午前中は天気が良かったのですが、昼過ぎに 出かけようとしたら雲がたれこめはじめていたので、ベランダに干した洗濯物を室内に取り込んで、いつもよりやや遅く、3時近くに買い物にでかけました。スーパーと薬品店に立ち寄って、食品や洗剤など買って帰る途中のこと。時刻は4時半を廻っており、急に暗い雨雲が立ち込めてきて雨が降り始めました。日没が近付いて、市街地でも普段より周りが一段と暗く、視界が悪いので、ライトをつけて信号近くに差し掛かったときのこと。いつも この時間は対向車線が渋滞して、車が列を成す時間帯。右側を見ると、車が停止していることに気付いて、ふと左側を見ると、横断歩道近くに歩行者が立っており、渋滞のせいではなく、対向車は横断歩道脇に立っている歩行者を見つけて、停車していたのです。気付くのに遅れて、いきなり減速もできないまま、横断歩道を通り抜けてしまいました。完全に「見落とし」で、「ヒヤリハット」!帰宅してから、毎日通る道なのに、なぜ気付くのに遅れたのか?ルームミラーと一体のドライブレコーダからSDカードを外して、録画をパソコンで再生してみました。やはり、日没前の黄昏時(薄暮時)で雨も降っており、暗くて視界が悪い上、歩行者の脇に電柱があり、発見が遅れたのです。このヒヤリ・ハットを今後防止するためにはどうしたらよいか? 考えてみました。1)対向車線に気をとられていた。 ことのほかに、2)ライトをつけていたが、「ロービーム」だった。ことに気付きました。市街地とはいえ、「ハイビーム」だったら、良く見えた可能性が高いのです。永年 運転してきましたが、普段は殆ど「ロービーム」のままで、車の通らない暗い道路で遠方を確認するときのみ「ハイビーム」に切り替えるようにしてきました。また、夜間視力が落ちていることを自覚しているので、できるだけ夜間は走らないようにしているのです。今のような、日没が急速に早まる時期に,事故のリスクがたかまるのか? 調べてみました。まず、警察庁のサイトでは、① 法令上は夜間走行は「ハイビーム」(保安用語では 走行用前照灯」)で走るのが基本。② すれ違いや、前方に車がいるときのみ「ロービーム」 (すれ違い用前照灯)で走行すること。 と説明されており、「ハイビーム」が夜間の基本走行と されていたのです。(北海道警察のサイトより)理由は、「ロービーム」では、周囲が明るい場所でない限り40m先しか見えないため。これに対し「ハイビーム」では、100m先まで見えるから。(北海道警察のサイトより)前方の歩行者や自転車などを早期に発見して、減速できるのです。夜間に発生した車両と横断中歩行者の死亡事故について、「そのほとんどの車両の灯火が下向きであった」との分析結果を踏まえ、「交通量の多い市街地等を通行している場合や 先行車や対向車があるときを除き、 夜間の運転時は灯火を上向きにすべきである」ことについて 交通の方法に関する教則の記載が明確化されたとのこと。(警察庁のサイトより)事故分析の統計上では、季節では 10月~12月(まさに今の時期!)時間帯では 17時~19時の薄暮時 に多発。 昼間より3.3倍も事故が発生しているというデータがあるのです。*参照した警察庁のサイト ↓警察庁の「ハイビームの上手な活用で、夜間の歩行者事故防止」 歩行者のほうも、車から視認されすいように「明るい色の服を着る」「反射材を身にまとう」 などの自衛をすることにより、 事故に巻き込まれるのを防止することを推奨されています。(岡山県交通安全協会のサイトより)NHK岡山放送のサイトでは、動画付きで、上記の対策が事故防止につながることをわかりやすく説明されており、参考になりました。 ↓ 動画付NHK岡山の「秋冬は薄暮・夜間の事故増加 歩行者もドライバーも注意必要」私が感じたのは、夜間はライトを点灯している車を見落とすことはありませんが、歩行者を照らす照明は、横断歩道に殆どないので、服の繊維に反射材を織り込んだ衣服をもっと普及してもらうと良いのでは? と思いました。私がデイサービスの送迎業務を秋から冬に掛けて日没後の暗い時期にしていた際、道路上で停車して、リフトで車椅子を降ろす作業や運転席に戻る際に、脇を走り抜ける車に危険を感じて 見落とされないよう反射材を必ず装着していましたが、歩行者にとっても必要でないかと強く思いました。先日の高齢ドライバー講習の際には、靴や、自転車のペダルに貼る「反射シート」をいただきましたが、これらは夜間は「必需品」だと思いました。「転ばぬ先の杖」と同じく、「黄昏時はハイビームで見落とし防止!」「夜間外出の際は、反射材のタスキやシールを身につける」が 今回の経験での教訓となりました。 参考になったサイト。 ↓岡山県交通安全協会の夜間事故防止より 反射材の活用 日本反射材協会の反射材を用いた服、用品カタログ