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June 28, 2006
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カテゴリ:読書

ようやく図書館から回ってきた。
久々の奥田作品にワクワク。
しかも、奥田さんが3年かけて書いたという長編大作

主人公が、小学6年生の男の子? というのは意外だったが、
実は、その父親が型破りで、彼が子どもたちを翻弄するという物語

奥田さんは、滅茶苦茶な人間を描くのがうまい
‘空中ブランコ’などに登場する伊良部一郎といい、
本作の上原一郎といい(あ、どちらも一郎なんだ)、常識や社会性などが全くなく、それでいて、
この人たちのほうが実は人間としてあるべき自然な姿なのじゃないかと考えさせられるのだ。

また、ここに出てくる西表島の生活、人々がみな魅力的で、素晴らしい。
思わず、私も一郎と同じように楽園を求めたくなるのだった。



  サウスバウンド


上原二郎は中野の小学校に通う6年生

母のさくらが喫茶店を営み、自称フリーライターの父・一郎は何もせず、
家でゴロゴロしている。

「人を勝手に国民に仕立てて税をむしりとる官の支配には屈しない。
 だから年金は払わない、どうしてもというなら、日本国民であることを止める」
「学校は、国が都合のいい人間をつくるためにあるのであって、行く必要などない」
「修学旅行の積立額が高すぎる、学校と観光会社との癒着があるのじゃないか」

行政も警察も恐れず、また執拗に学校に乗り込んでいく父親。
どこでも騒ぎを起こす父親に、息子の二郎もその妹の桃子、姉の洋子もうんざりだ

実はこの一郎、元過激派で、様々な武勇伝がある。
しかし、後に革新派という組織のやり方にも嫌気がさして脱党し、
今は1人で体制派に反撥し闘っている。

妻のさくらも昔は活動を共にしていたこともあるのだが、今は穏やかな母であり、
周りを困らせる一郎にもなぜか寛大で優しい。

ある警察沙汰をきっかけに、上原一家は借家を追い出されることになる。
すると、突然、一郎は故郷に近い西表島に引っ越すという
滅茶苦茶だが、子どもは従うしかない。

そして、西表島の廃屋に住むことになる。
電気も水道もない生活が始まる。
テレビもゲームもない、もちろん汲み取り式のトイレ。

島民はみな親切で、毎日食べ物や飲み物を持ってきてくれ、家の補修も全て手伝ってくれる。
彼らには私有財産に執着する感覚がなく、皆で助け合いながら暮らすという、
大昔のような生き方
を続けているのだ。

そして、あんなに働かなかった一郎が、
土地を耕し漁に出て、尊敬できる父へと変貌していく。

次第に二郎も桃子も土地になれ、島の生活が好きになる。

ところが、上原一家は、リゾート開発の会社が所有する土地に不法に住んでいることがわかり、
立ち退き命令が下る。

そんな命令に一郎が従うはずがない。
断固として闘う姿勢を崩さない一郎の事を聞きつけたマスコミが駆けつけ、
全国的にヒーロー的存在として扱われる。


しかし、完全に対立した開発側はついに強行策に出ることに・・・!



  サウスバウンド





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最終更新日  June 29, 2006 12:15:52 AM
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