人生キャラバン

　褌にもいろいろあるようですが、戦争までの男性用下着です。今は見られるのはお祭りの六尺褌くらいですね！
　親父も晩年まで越前褌なるものを愛用していましたし、大学時代の卒論専攻のU助教授も愛用していました。戦前の男は廃れてしまっても使い続けていたようです。U助教授は登山、サッカーが好きな先生でした。白馬岳にゼミの皆と登りました。キスリングを借りてきて、荷物がかなり重くて頂上小屋のかなり手前でばてました。先生は元気で他の一人と僕の荷物を持ってくれました。決して大柄ではなく、僕より小さな人です。高校、大学と軟式テニスをやっていましたが、卒業後山の会に入って山に登るようになりました。出世はしなかった先生ですが、卒業生で研究室の同窓会を毎年やっていました。珍しいと思います。遠くは水戸まで行きました。行きはパジェロで日光経由、帰りは山の先輩M氏のブレーキの利かない車でこわごわ帰ってきました。ある時、幹事が絹の越中褌をプレゼントしてました。面白い先輩が沢山居ました。大分前に亡くなられてしまいましたが、自動車免許を取らない人でいつも自転車で通っていました。
　高校の部活の先生もいつも自転車です。サイクリングなどの方が変速できて便利だと思いますが、ママチャリです。街を歩くとまだ元気で自転車乗っていました。前に帰ってきたときも今回も偶然会いました。昔の家の近くの長屋に住んでいたこともあります。前住んでいた町もすっかり変わってしまいました。お袋は免許をとりましたが、親父は右手が不自由なこともあり最後まで自転車です。よぼよぼで自転車に寄りかかるようでした。思い出すと涙がにじんできます。