人生キャラバン

夜９時半、入り口のベルが鳴る。今頃誰が来るんだ。
大家だった。何を話しているかわからない。
上海人の普通語はわかりにくい。
コンビニの店員もわざと上海語、まったくわからない。いくらだい？
いつも適当にお金を出す。
こんなに遅い時間に何をしに来たかと思ったら、
しばらく後で夫婦と子供が来た。どうも下見だ。
デジカメで写真まで撮る。Yしか来ないから、散らかしっぱなし、、、
洗濯物もベッドの上、写真なんか取るな、、、
早い、すばやい、、、多分今日聞いたばかりだろう。
もう次の人かい、、、
いよいよ秒読みになってきた。
片付けるものもあまりないが、、、
捨ててゆくものが多い。スーツケースは一つにする。
Yにはまだ話せない。
今は二度とない。本当だ。
人生、どう転ぶかはわからない。
抗州へ行きたいが時間がない。
近間で済まそう。最後にもう一度、、、

この家は２３００元（３万円）、、、
中国人には高いだろう。
月８０００元くらいはもらっているかもしれない。
高給取りなのだろう。
アパートは不便なので車を持っている人も多い。
夜は道が狭くなる。
道は車３台分、夜は一車線になってしまう。