一人で迎える大晦日もまた良し。今日も徘徊する。
今朝妻は娘の運転で鹿児島へ里帰りをした。私も参加する予定だったが膝の療養中ということで一人残った。こんな大晦日、正月も気楽で良い。 となると出たがり虫がじっとするわけもなく、9時半頃カメラをぶら下げて西へ向かう。天気が悪く雨でも降りそうだったが、気温はそれ程低くはない。海岸沿いの北側の道を芥屋へ向かう。西へ行く程に雲が厚くなるが、一度出てしまうともう後戻りはしない。芥屋大門の下へ行って双眼鏡で見ると、やはり目当てのハヤブサは番でいた。 西側から登りかけると、ハヤブサの雄は飛び立ってしまった。こちらへ向かってくるのですかさずシャッターを押す。天気が悪く暗いので感度を上げてシャッタースピードは確保して手ぶれを防いでいるが、この頃乱視がひどく右目の視力が落ちてピントが合わない。 IMGP0002_NEWs- posted by (C)雨釣の釣日記六角柱の玄武岩の並び。IMGP0016_NEW_0001s- posted by (C)雨釣の釣日記IMGP0012_NEW_0001_NEWs- posted by (C)雨釣の釣日記この一枚は思ったよりよく撮れていた。ハヤブサ雄の翼裏の模様が美しい。 まだ雌が残っているので先を急ぎ、所定の場所に着くとやや止まっていたもののやはり飛び立ってしまった。 帰って来るのを待っている間、トビやカモメを練習に撮って見たりしていると、遠方を南の鳥のカツオドリが一羽飛んでいた。寒いこの時期には珍しい。IMGP0028_NEWs- posted by (C)雨釣の釣日記トビは動きが遅いし数も多いので撮り易い。トビの腹面は白くないので他のタカ類と異なる。IMGP0030_NEWs- posted by (C)雨釣の釣日記セグロカモメ。IMGP0025_NEWs- posted by (C)雨釣の釣日記カツオドリ。 待てど暮らせどハヤブサは帰ってこないし、西から雲が流れてきて弱い雨を断続的に降らせる。1時に下山して、芥屋漁港へ立ち寄り釣の様子を見た。4人ほどがサビキの浮き釣で15cmのアジゴとマイワシを良く釣っていた。 帰り道は南へ向かい、加布里湾に出て泉川沿いに東へ向かう。ミサゴが水の引いた泉川河口で漁をしていたが、1羽は何度やっても捕れない。後から来た1羽は1回でボラを捕らえた。鳥界でも狩りの上手下手がはっきりしている。下手は飢えに即直結するので辛かろう。 スズメが河畔の道の木立に止まっていた。IMGP0040_NEWs- posted by (C)雨釣の釣日記 ハマボウの群落が有る所まで来ると、前方50mの木立に白いハト大の鳥が止まっている。ハイタカと即察知して撮影した。距離が遠いが、ハイタカがこういう状況で見られる事はめったにない。バイクを止めて近寄ろうとした瞬間に飛び立ってハマボウの林へ消えた。 IMGP0044_NEWs- posted by (C)雨釣の釣日記後で写真を見るとこれは雌成鳥だった。 過去にもここでハイタカを見たことが有る。スズメやカワラヒワなどの小禽が多くいるので、ハイタカにとって絶好の狩場なのだろう。 まだ何処かにいると、歩くこと70mの所でハイタカが飛び立って旋回しながら上昇している。チャンスとばかりカメラを構えるが、余りにも真上で撮りにくい。ここでもうまくピントが合わない。 射撃では目標に命中すると手応えが有るらしいが、写真でもどんぴしゃり捉えると分かる。IMGP0046_NEWs- posted by (C)雨釣の釣日記ハイタカ雄成鳥が辛うじて写っていた。鷹斑が明瞭。 ミサゴも木立から飛び立つ。IMGP0063_NEWs- posted by (C)雨釣の釣日記IMGP0059_NEWs- posted by (C)雨釣の釣日記道脇の露地の畑にイチゴの苗が真紅の葉を見せていた。 泉川を離れてさらに東へ向かう途中、ふと見上げた空をチョウゲンボウが旋回しながら東へ流れて行くのが見えた。安全な所でバイクを止めてすかさず撮影した。チョウゲンボウは何時もは電柱に止まっていることが多く、帆翔しているのは珍しい。IMGP0067_NEWs- posted by (C)雨釣の釣日記チョウゲンボウ(ハヤブサ科)の雌成鳥。 今日は思わぬタカに出会えて良かった。“犬も歩けば棒に当たる”ならぬ“小父さんも走れば鷹に出会う”で原付バイクならではの収穫で、車ではこうはいかない。 さらに東へ向かう途中、糸島市の東端で開けた畑のなかに立派な鳥居と社が見えたので立ち寄ると、地元の人が数人初詣の準備に余念がない。名は志登神社という、由緒正しい神社で、糸島近辺では一宮(神社の中心)だとのこと。今津には登志神社が有り、偶然だろうか? IMGP0091_NEWs- posted by (C)雨釣の釣日記IMGP0079s- posted by (C)雨釣の釣日記地方の神社は戸が無く、開放的で自由に絵馬など見られるので好きだ。IMGP0081_NEWs- posted by (C)雨釣の釣日記神社にはこのエノキ、クスノキ、スギ、ムクノキ、クロガネモチの5種類が定番。 神社から少し東へ走ると360度展望できる。北は移転して来た九大、西は可也山、北は高祖山、東は毘沙門山等が見える。膨張する住宅群が畑を飲み込みつつある。IMGP0097_NEWs- posted by (C)雨釣の釣日記IMGP0098_NEWs- posted by (C)雨釣の釣日記IMGP0099_NEWs- posted by (C)雨釣の釣日記 どうも釣日記が鳥日記になってしまったようで、タイトルを変えた方が良さそうみたいだが、釣も自然界全てのほんの一部と考えれば、釣は自然と置き換えられなくもない。 鷹は富士に次いで2番目にめでたい初夢の主役だからまあ良かろう。