CFPマーガりん先生                     ハッピービジネスブログ

2005/03/26(土)14:00

英国の住宅事情と養老保険(EP)

金融(43)

英国=イギリスでは、保険の二次市場というのがあって、 保険会社以外に自分の保険をブローカーを通じて売ることが できるそうです。(機関投資家も個人もそのブローカーから 保険を買い取れます) 日本人は購入できないんですけど、ファンドとして購入することは 可能です。 金融機関Tさん(英国在住経験者)とやり取りしていて ちょっと勉強になったので、日記に載せさせていただきます。 英国では、20代で親から独立し一人暮らしを初め、二人暮し、出産、子供の成長 、子供の独立、所得の変化などの理由からライフステージに合わせて住み替えてい くのが一般的だそうです。 その時に家を借りるのではなく、買うというのが特徴です。 若年で家を買うときには資金を金融機関から借ります。(これは日本と同じですね) 英国はバンカシュランスの国で金融機関では保険とローンを同時に扱っています。またIFA=独立系の金融機関が発達していて、ローン返済に対する助言もIFAの大きな役割です。 住宅ローンは日本のように元利金等返済もありますが、ある時ローンと同時に養老保険(EP)を契約し満期時にローンを一括返済(借入期間中は金利のみ返済)という方法を考案し広がってきました。 EPの満期受取額をローンに見合うように設定し、金利と保険料を払っていく と、元利金等返済よりも月々の負担は小さかったでしょう。ただし予定利率ではな く、ターミナルボーナスはあくまで期待であるため満期時受取額がローンを上回る か下回るかは、満期になって見ないと分りません。 しかし、家の買い替えは人生で平均5回から10回、数年で買い替えをするとした ら25年契約を続けるよりも、月々のキャッシュフローを軽くするほうが優先される のが英国人気質だそうです。 例えば所得が増え、子供も育ち家の買い替えをして、10万ポンドの家を買った とします。もとの家は10年前にローンを借りて5万ポンドで買いましたが、 住宅価格の上昇で6万ポンドで売れるとします。 また、この時5万ポンド返済のために加入していたEPは解約価値は7000ポンド、 ブローカー買取り価値は8000ポンドだとします。 EPは続けることももちろん出来ますが、家の売却益とEPの 売却で1万8000ポンドの手元資金が出来ることになります。 今度は10万ポンドの家ですが、1万8000ポンドを頭金にするとローンは9万2000ポ ンドとなり、今度は25年後に9万2000ポンドになるようなEPを買います。EPと家の ローンは一体化している必要はありませんが、このような使われ方は非常に一般的 であり、住宅の買い替えが増えるほど、EPの見直しも増加します。 この仕組みは所得が下がり保険料負担(間接的なローン負担)が高くなれば、 安い家に住み替えるときにも当てはまります。 さすがTさん、ちょっと感動。 私は非常に勉強になって、なんだかいろんな金融商品があって、ますます グローバル化してきて、わくわくしますね。 もってもっと勉強が必要です。

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