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福岡市個別指導塾慶應修学舎の記憶「石橋の思考」

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2009.09.08
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カテゴリ:日常
「仕事が好きです」
「授業も大好きです」
「人と会って話すのも、ご飯を食べるのも好きです」

そんなふうに胸を張って言える毎日があるのは、ありがたいことです。
でも、それと同じくらい——いや、それ以上かもしれない——僕は、「勉強」が好きです。

***

日曜日。
朝から夕方の交流会までの時間、ほとんど誰とも話さず、机に向かっていました。
おそらく、静かに文字を追っているその姿は、仕事でもなければ、必要に迫られた勉強でもなく、
ただ純粋に「知りたい」「考えたい」という気持ちの延長だったのだと思います。

実は僕、二度目の大学生でもあります。
今回は社会人としての学び直し。
年齢や立場を超えて、もう一度知識を深め、問いに向き合う時間は、想像以上に豊かで贅沢です。

この日はレポートを書いていました。
テーマはゲーテ。
その言葉に、思わずため息が漏れてしまうほどの重みを感じました。

ゲーテの名言の一つ——

「金銭を失うこと。それはまた働いて蓄えればよい。
名誉を失うこと。それは名誉を挽回すれば、世の人は見直してくれるであろう。
勇気を失うこと。それはこの世に生まれてこなかった方がよかったであろう。」

この言葉に出会ったとき、僕の魂が震えたのです。
たとえ何を失っても、勇気さえあれば立ち上がれる。
でも、その勇気を失ってしまったとき、人は本当の意味で立ち止まってしまう。

生きる上で一番守るべきものは、「勇気」なのかもしれません。

***

もう一つ、心を動かされた言葉があります。
ヴィクトール・E・フランクルが唱えた、有名な“方程式”。

絶望 = 苦悩 − 意味

これは、苦悩に意味が見いだせなくなったとき、人は絶望するという考えです。
逆に言えば、「意味」さえ見いだせれば、絶望と思っていたものが“苦悩”に変わる。

苦悩という言葉は、決して悪いものではありません。
意味のある苦しみは、未来に向かって進むための一歩となりうる。
だから、絶望しているときこそ、自分なりの「意味」を探すことが必要なのだと思います。

とはいえ、悩みは立ち止まって考えていても、そう簡単には答えが見つかりません。
大切なのは、「動きながら考える」こと。
足を止めず、手を動かしながら、頭の中で問い続ける——
それが僕にとっての勉強であり、日々の生活そのものです。

***

今までの僕は、何かに感動したとき、ただ「感じた」だけでは終われない人間でした。
その感情に、ちゃんと理由を与えたくなってしまう。

「これは○○だから感動したんだ」
「AだからBである」

でも、それだけじゃ納得できなくて、
「いや、Cという背景があって、それにDが重なったからBにたどり着いたんだ」と、
まるで論文のように、自分の気持ちにまで意味付けをしてきたのです。

そうして「正当な理由」を並べては、自分の感情を包み直す——
そんな生き方を、ずっとしてきました。

だけど最近、ふと思うようになりました。

もっと素直に生きたいな。
ただ、感じたままを感じて、そのまま大切にしたいな。

***

そう思えるようになったのは、ある人との出会いがきっかけです。
僕の塾に、新しい先生が来てくれました。

その人は、理屈よりも感覚で人と向き合い、
「うれしいね」「楽しいね」と、まるで風のように言葉を届けてくれる。

僕が無意識のうちに複雑にしていた思考を、
ふっと軽くしてくれるような存在です。

そんな人と出会えたことで、僕自身も少しずつ変わってきた気がします。
勇気や希望、そして“意味”を、誰かと共有しながら育んでいける場所。
それが、僕がつくりたい塾のあり方なんだと、あらためて思えました。

***

これからも、仕事も授業も人との出会いも、そして勉強も——
全部、心から大切にしていきたい。

でも何より、
「素直な自分」として、日々を生きていこうと、そんなふうに思うのです。

そして、それをそっと後押ししてくれる人たちがいる場所で、
これからもたくさんの子どもたちと、笑顔の時間を重ねていけたら。

それが、今の僕のささやかな願いです。





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Last updated  2025.05.08 19:06:29
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