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カテゴリ:財団
今日は、私店長が勤めるアダチ版画研究所が母体となって伝統木版画技術の技術者育成と啓蒙普及を目的に活動しているアダチ伝統木版画技術保存財団の情報をご紹介します。 アダチ伝統木版画技術保存財団では、伝統木版画の技術を現代に活きたものにしようと年一回現代作家の方にお願いして、木版で新しい現代の作品をつくっています。作家の先生方には、浮世絵に始まる伝統木版技術をご理解いただき、財団のために絵を描いていただいています。 今年度お願いしたのは、泉東臣(いずみはるおみ)先生です。先生は、東京藝術大学大学院デザイン科(中島千波研究室)を修了後、現在デパートや画廊などでの個展をなさるなど活躍中の若手画家でいらっしゃります。 今回描いていただいたのがこちら。↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓「松蔭」 泉先生は、日々の移ろいの中で目にする変化を植物というモティーフをとおして描かれています。初の木版画作品となった今回の「松蔭」は、凸版である木版の特徴を活かし、松の葉のシャープさを出しながら、複雑に入り組んだ微妙な色の変化を複数の色板で表現しました。先生には、制作途中工房に足を運んでいただきながら、校正段階で色のご指示をいただき、完成させることができました。 完成した作品をご覧いただき、先生に「ここまで木版で出来るとは思わなかったですよ。」というコメントをいただいた時には、我々も大変嬉しかったです! 泉先生の作品「松蔭」は、アダチ伝統木版画技術保存財団の活動を支援していただく賛助会員の皆様に年一回活動の成果報告として差し上げる進呈作品の一つとして進呈中です。現在、目白の常設展示場では他の進呈作品と一緒に展示中です。そして、賛助会員も募集中です! 明日24日はアダチ伝統木版画技術保存財団の常設展示場は開館しております。是非足をお運びいただければ幸いです。もちろん、入場は無料です! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009.01.26 21:42:35
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