初めてづくし
緊急事態宣言発令中ですが、じっと蟄居しているのにもそろそろ限界を感じ出している今日このごろ、思い切って遠出して来ました。日曜美術館で紹介されていた三重県立美術館の「ショック・オブ・ダリ」展。美術鑑賞は好きなのであちこち行きますが、大阪、奈良、京都、神戸がほとんど。日帰りで一番遠かったのが姫路。だから今回の津は最遠ということになります。でも家から2時間以内で行けることがわかったので、これからは名古屋や岡山あたりも視野に入れてみよう。津駅で下車するのは生まれて初めて。西に向かうと解っていたのに、うっかり東出口から出てしまいました。駅前の地下で、丼にキャベツとカツとルーが不思議な按配で詰め込まれたカツカレーで腹ごしらえをして出発。スマホの地図を頼りに歩くこと半時間。どうしても線路を横断できない。去年の秋までは渡れたはずの踏切が工事中で封鎖されているのです。仕方がないから一旦振出しに戻って駅員さんに事情を話すと構内通過許可証のようなものをくれ無事解決。It happens.上り坂をしばらく歩くともう迷わず目的地に到着。冬のいでたちだったので汗だく。ダリの作品は思ったよりたくさん展示されていました。どちらかというとダリの影響を受けたとされる日本人画家の作品の方に、実は今回興味がありました。音声ガイドもなく、単眼鏡で見るまでもなく間近で鑑賞できたので、あまり疲れなかったのを幸い、いつもは敬遠する常設展もじっくり観ることにしました。彫刻はあまり判らないので時間をかけず、絵画の部屋を丹念に観て回って驚きました。へえ、この作品ここが持ってたんだという名品が意外に多かったのです。一々紹介しませんが気になる方はぜひ三重県立美術館へ。帰りは特急券を買う時、「あと3分で来ますが乗りますか」と聞かれ、「3分!?」と一瞬ためらったら「火の鳥ですが」と念押しされ、いつもカッコいい列車だなあと羨望の眼差しを向けていただけに、「乗ります!」と思わず告げていたのでした。