スノーシューに合わせるシューズには結構、頭を悩ませる。
夏用のトレッキングシューズだと物足りない気がするし、かといって
冬山用のマウンテニアリングブーツでは大袈裟な気もする。
ソレル・カリブーは有力候補だが、ややフィット感に欠ける。
で、僕はサロモンの10年くらい前のモデル、SNOW TREKという
スノーブーツを使用している。
最大のメリットは着脱可能なインナーを備えていること。
濡れると乾かしにくい冬用のブーツでは見逃せない機能だ。
アウターブーツにはシューレースを覆うように止水ファスナーのカバーが
付いており、スノーシューのバインディングと靴紐が干渉しにくい構造と
なっている。カバーは防水性にも一役買っている。
フィット感もまずまずであるが、ちょっと重たいのが難点。
片足980g(USAサイズ8.5)と重量ではカリブーと大差はない。
フローティングテールを装着したMSRのデナリは2kgほどになるので
足にかかる負担は合計3kg。人間の足への荷重は、背中の荷の重さに
換算すると、5倍分に相当するといわれているから、真剣に軽量化を
考えなくてはならないかも。
アイスバーグやキーン、メレルといったメーカーから重さ500g台の
軽いスノーブーツが販売されている。
一昔前と比べると随分、選択肢が広がったものだ。
アルミ製のワカンも軽量・携帯性の高さで見直されている装備のひとつ。
浮力ではスノーシューに劣るものの、小回りが利くし、締まった雪面では
かなりのパフォーマンスを発揮すると思われる。
使用経験が乏しいので想像の世界だが、日本古来の道具には風土が
育んだ「何か」があるはず・・・色々と試す価値はありそうだ。
さて、雪中泊でブーツは絶対に凍らせたくない。
就寝時はビニール袋に入れてテントの中に保管するのが基本だ。
僕はインナーを取り外してスリーピングバッグとスリーピングバッグカバーの
間に放り込んでおく。
そうすれば翌朝ブーツを履いた時に冷たい思いをしないで済む。