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ユーホタイゼン~バックパッキング的なアウトドアの楽しみ~

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2011.11.14
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 3日目。今日も晴れ。

 朝。テントを撤収する時いつもと違うな、と感じたのがフライシートもキャノピーもフロアも全く結露していない、ということ。思えば昨日もそうだった。単純に湿度が低いということなのであろうか?外気は少なくとも5度くらいまで下がったハズなのだが・・・テント内部は結露どころか湿気も皆無!思えば本州の太平洋側の山でキャンプをするのは今回始めてであり、つまりは空気のカラカラ具合が日本海側とは全く違うということなのだろうか?まぁ、あの面倒な結露の後始末が無いのは嬉しい限りだが、今回は秘密兵器として、結露ふき取り用のビスコース製吸水タオル”シャムワオ”を25cm角に切ってテントと一緒にスタッフバックの中に入れて持ち運んできたのだが。この分では雨でも降らない限り、新兵器の投入は必要ないのかも。

 ちなみに今回のテントフロア対策としては、フットプリント替わりのタイベックシートをベースにテント内部はMPIのオールウェザーブランケットを敷いた。マットはサーマレスト/プロライト3の120cmバージョンだったが、湿気も冷気も感じることなく快適なテント生活を過ごすことができた。スノーキャンプでもない限り、この組み合わせでほとんどの環境に対応できると確信が持てるようになってきた。

 おっと、前置きが長くなってしまった。

 大弛小屋のキャンプサイトを後にしたのは朝の6時半。しっかり朝食をとって出発するのも珍しいが、今回は時間をゆっくり過ごすことも目的の一つなのできちんと(?)インスタントラーメンでカロリーと水分と塩分を補給。ついでにサーモマグに行動中に味わうコーヒーなんかも淹れちゃったりして・・・あ~、優雅だねぇ~。

 132.JPG

 で、優雅、といえばやはり富士山の姿。

 実はこの辺りからデジカメのバッテリー残量が怪しくなってきた。日中の気温が高く天候に恵まれているとはいえ、そこは晩秋の山。日が落ちると冷え込むし、気温相当にバッテリーの消耗が激しい。ヤバイ・・・と思いつつも秀麗な富士の山容を目のあたりにすると、意味もなくシャッターを切ってしまうこの身の卑しさよ。

 トレイルはといえば、大弛峠からアップダウンを繰り返しながら徐々に高度を上げ、国師ヶ岳(2591.8m)へと森林帯を進む。奥秩父主脈はほとんどがシラビソやツガ、トウヒといった視界のない樹林の中を歩くコースで、それゆえピークでの展望がなおさら沁みるといった案配。

 林間を縫うように歩くことは心がとても落ち着く。ふと足を止めて深く息を吸い込む・・・一瞬、鳥のさえずりも、風が木の葉を揺らす音もカットアウトされる。胸に去来するのは何かとてつもなく大きなものに包み込まれている感覚。肩の荷がスッと軽くなり心が自由に解き放たれる。その不思議な安堵感はほんとうの「森」だけが持つ生命力に起因しているのかも知れない。倒れ朽ちてゆく大木に根を張る新たな息吹、それを優しく包み込む名も無き地衣類・・・その存在は劇的な再生のドラマを垣間見ているような気にさせてくれるし、その輪廻の現場に少しでも立ち会うことができたことに対する感謝の気持ちが心の開放に導いてくれるのだ、と思う。

 荒々しい岩場が剥き出しの北アルプスの稜線や、緑の草原にうねる尾根を持つ東北の山も良いが、こんな豊かな「森」を中心としたロングトレイルが現存すること自体、奇跡に思えてしまう。しかもこの道を歩き詰めれば日本の中心、東京都へと繋がっていると考えればなおさらのことだ。

 135.JPG

 さて、そうこうしているうちに、なんとなく歩いて近づいてきたのは今日のなんとなくの目的地である甲武信ヶ岳(2475m)。右手の山は木賊山(2468.6m)である(たぶん・・・)。

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 後は甲武信ヶ岳への稜線を詰めればおしまい、ではあるのだが、その前にやっておきたいことがある。それは、あの日本一の大河である信濃川の源流をこの目で確認し、ゴクリとその清水で喉を鳴らすこと。奥秩父主脈は日本海へと注ぐ千曲川・信濃川と太平洋に流れる荒川が袂を分かつ、いわゆる分水嶺でもあるのだ。

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 あのブランド米、魚沼コシヒカリだってこの源流の恩恵に預かっているのかと思うと感慨深い。今は新潟に住んでいる身としてはなおさら・・・。

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 信濃川源流水をペットボトルに汲んで満足した僕は、山頂もソコソコに足早に甲武信小屋のテン場に直行。午後まだ浅い時間だったので一番乗りだったが、しばらくするとキャンプサイトは賑わってきた。ワンゲル部風のガチンコダンロップテントや夏フェス上がり3回戦ボーイ風ニーモテントまで、バラエティなテント風景がなんとも面白かった。確実に山も若返っているんだな、とこれだけ実感したのも初の経験である。こんなところはさすがに首都圏から近い山域なんだな、なんて思ってたら、空から雨粒が落ちてきた。



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Last updated  2011.11.15 00:42:35
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