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CS第2戦。ツアーの集合場所に向かう電車から見た空は、決戦の日にふさわしい青空。雲ひとつなく澄みわたっている。こんな素晴らしい日にチャンピオンの座を賭けて戦えることを本当に幸せな事だと思って、涙がこぼれそうになる。
みなとみらいのバスターミナルにはツアーバスがずらり。受付をすませ、出発までの時間をサポーター仲間と冗談など言いながら過ごす。我々のバスは4号車。死のバス?いやいや、幸せのはとバスだ!って、かつての4番はどっかに飛んでいってしまったが。 渋滞もなくバスは埼玉スタジアムに到着した。さあ、決戦だ。気合を入れながら、真っ赤な人たちの中を通りぬけ、数では劣勢の仲間達の列につく。トリコ傘を回し、旗を振り、ダレカピオンを歌う血気盛んな若者達。一緒になって大声で歌いたいが、まだ歌うわけにはいかない。早く歌いたくてうずうずしていたが、じっと我慢。その代わり、同じメロディで、♪カルロス・ゴーン、カルロス・ゴーン を歌って憂さを晴らす。 開場。思ったよりトリコロールのエリアは広い。ゴール真裏の上の方に陣取る。コアはメインスタンド寄りに陣取っているので、我々の隣は緩衝地帯をはさんですぐ浦和サポ席。コアとの間にややまったりゾーンがあるので、試合中リードが聞こえるか心配。しかし雨のナビスコ準々決勝で味わったような惨めさは二度と味わいたくない。まったりゾーンを巻き込むぐらいの声を出そうと思う。 マッチデイのブッフバルトのCS1戦目の審判についてのぐだぐだの言い訳を読んで、こんなアホな監督の率いるチームに負けるものかと気持ちを盛り上げる。メインスタンドに貼られた「浦和から生きて帰られると思うなよ!」という下品な弾幕に、ますますモチベーションが上がる。てか、それじゃ君らが負ける事が前提かよ!さすがに、それに気づいた冷静なサポがいたのか、弾幕は途中で折りたたまれて、「浦和から生きて帰られるよ!」という、よく判らないフレーズに変わっていたのには笑った。 キックオフ1時間前に、通路で決起大会。皆でサポソンを歌い気合を入れる。サポソンを歌いながら通路から座席に入っていく。なかなかいい演出だ。 試合開始。浦和のマスゲームと大音量の応援が迫ってくる。それに呑まれないためには、浦和の声が聞こえないくらい、大声を出すしかない。太鼓のリズムを頼りに、声を張り上げる。正直、試合内容はよく覚えていない。中西が退場になったのを知ったのは、試合後バスに向かう途中だった。 固唾を呑んで、ドゥトラのPKを見つめる。こぶしを強く握る。ボールは山岸をあざ笑うかのように、コロコロと浦和側ゴールに転がった。 2週間分の緊張を解き放つ瞬間。周りの仲間達とハイタッチを交わす。一人で来て最後まで歌っていた女性。孫と一緒に来ていた年配の女性。飛び上がり、大声でダレカピオンを歌う。何度も、何度も繰り返し歌う。浦和の大観衆が沈黙に包まれ、たんだろうな、きっと。ダレカピオンを歌っていたから、沈黙を楽しむ暇もなかったよ。1st優勝の時からずっと我慢してた言葉が口をつく。 チョ~~、キモチイイ ★ ★ ★ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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