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テーマ:サッカーあれこれ(19823)
カテゴリ:マリノス:トップ
去年の今頃、愛媛FCはすったもんだのあげく、ようやくJFLで上位2位以内に入ればJ2昇格というお墨付きをもらい、最後の戦いに挑んでいた。そして、1年後。愛媛FCのHPのトップページには↓のようなバナーが表示されている。愛媛FCがJ2として挑む最初の天皇杯、その相手が横浜になるとは、本当に嘘みたいだ。今から楽しみで楽しみで仕方がない。
愛媛は横浜に比べれば、お金も設備もかなわない小さなクラブだけど、愛媛が横浜に対して誇れるものがある。 友近聡朗 南宇和から早稲田に進学し、Jリーグ入りの夢かなわずドイツに渡った彼は、ドイツでサッカーのある生活、サッカーのある幸せに衝撃を受けて帰ってきた。そして、自分が感じた幸福感を、自分が育った地である愛媛の人々にも味わって欲しいと思い、愛媛FCのユニフォームで戦うことを決意した。彼のキーワードはディズニーランド。愛媛にディズニーランドを作る。1年や2年じゃできない。100年かけて作ればいい。その言葉に愛媛FCを応援する人々は勇気づけられ、しっかりとヴィジョンを持って自分たちのチーム、愛媛FCと共に一歩一歩、未来に向かって進んでいる。彼の存在、彼のヴィジョン、それは愛媛が横浜だけでなく、他の多くのクラブに誇れるものだと思う。 横浜は今、調子がよくない。サポもネガりがちだ。そんな時だからこそ、ぜひ友近聡朗の言葉を読んでみて欲しい。 ブログ 「愛媛FC ズーパー友近 Road to J」 http://blog.livedoor.jp/super11efc/ もっと体系的に読みたいという人には、発刊されたばかりの辻谷秋人さんの「ズーパー―友近聡朗の百年構想」という本がいいと思う。 お金も時間もない人のために、ちょっと長いけどブログから一部転載。 《友近聡朗の百年構想》 「Jリーグ百年構想」 私はこの言葉が大好きです。 ドイツのスタジアムでの体験。スポーツを「観戦」して初めて鳥肌を立てました。 身を乗り出すと転げ落ちそうな切り立ったスタジアム。向こう正面のゴール裏にはラウテルンのサポーターがぎっしり詰まり、鳴り物一切なしの大声援がスタジアムにこだましていました。スタジアム全体の振動が足元から込み上げ、その鼓動を全身で受け止めた瞬間、「鳥肌」が立っていました。あの興奮は一生忘れないと思います。 「このチームを応援していれば、一生幸せに生きていける」そう感じました。 優勝が決まる試合でもなんでもない。Jリーグでいうと、長いリーグ戦のなかの通常の1試合です。日本から遊びに来ていた友達が言いました。 「スポーツを観て鳥肌を立てたのは2回目だ」彼が初めて鳥肌を立てたのはアメリカでのマイケルジョーダン引退試合。だけど今、目の前で行われている試合はジョーダンの引退試合ではありません。「日常」行われている週末の試合です。 彼らは毎週こんな体験している。私にとっては当たり前でないことが、彼らにとっては当たり前(日常)でした。その後ドイツでの生活で、私はこの「当たり前」を何度となく体験することになりました。それと同時に「百年構想」の意味を彼らの生活に溶け込むほどに感じました。 私にとって天国みたいな国、一生ドイツにいよう。心に誓いました。 一時帰国、ふるさとに帰ってきました。なつかしい空気の香りがしました。 家族がいる、仲間がいる、幼なじみがいる。同級生、電気屋のおじさん、お好み焼き屋のおばさん。鮭が生まれた川に還ってくるのってなぜでしょうか。彼らに囲まれて、彼らと一緒に作ることができれば私は「もっと幸せにいきていける」そう感じました。 ふるさとに、あの時感じたスタジアムのあの興奮を実現したい。30年、50年、100年かかるかもしれない。でも基盤くらいは作れるかもしれない。自分達の手で作ることができる。私がおじいちゃんになったとき、 「孫の手を引いて愛媛FCの試合を観に行く」 なんて幸せな光景でしょう。この為だけに今、頑張っているのかもしれません。私の人生最大の目標です。 高校野球で済美高校や松山商業が勝つとなぜかうれしい。 私の母校は南宇和です。なぜでしょうか。 愛媛代表。ふるさとの代表。ただそれだけだと思います。 巨人でも阪神でもなくふるさとに応援できるチームがあることがうらやましい。 「愛媛FCがJリーグに昇格する」 ただ単に地方にプロチームが誕生すること以上に、大きな可能性が秘められていると思います。 昨年、芝生のグランドができたとき、愛媛FCはそこでサッカー教室を頼まれました。 集まった子供たちに、「靴を脱いで裸足になろう」と呼びかけました。当然子供達からは「え~」と抗議の声が上がりました。新しい芝生のグランドでサッカーができる、子供達は気合をいれて準備してきていました。中には新品のスパイクを履いている子もいました。 なんとか子供たちをなだめ、裸足になってもらい、あらためて芝生の上に立つと、彼らの口からは「気持ちいい!」という声が上がりました。 彼らは芝生の気持ちよさを知ってくれました。 「自分達の子供にも芝生でスポーツをさせてあげたい」彼らが大人になったとき、このことを思い出してきっと芝生のグランドを作ってくれると思います。 ドイツは既に出来上がった環境です。その世界に飛び込むことは簡単だと思います。 ドイツで一生を過ごそうと思っていた私が、 ふるさとに帰ることを決意しました。 百年後のふるさとの「絵」を思い浮かべると わくわくします。 「愛媛にJリーグができれば、そこがディズニーランドになる」 そう感じています。 愛媛FC 主将 友近聡朗 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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