テーマ:最近観た映画。(38924)
カテゴリ:アート
ヤン・シュヴァンクマイエルの最新作、「ルナシー」を観てきました。
哲学的ホラーというだけあって、頭が混乱してなにが本当でなにが虚像かよくわからなく なってきます。 筋の通らない事を、すごく真面目に語る人達が印象的でした。 そして、その人たちは筋が通らない話を熱心に聴いているのです。 時には意味もなく賛同し、ある時には激しく激情したりするのです。 意味がないから激情のポイントがわからない。 たったひとつの語尾のアクセントが気に食わないのかもしれないし、もしかしてお腹がすいているから怒っているのかもしれない。 ロジックというのを、たくさんの事実のつぎはぎで意味の通りそうな点と点を結ぶ線だとしたら、ルナシーのような世界も出来上がってくるのでしょうね。 もし、自分の発言をゴッドのようにもっともだと聴いてくれる人達だけいたとしたら、また、その人達で自分の発言がいろいろと解釈されだしたとしたら、もしかしたら、私はその人達をルナシーと思ってしまうかもしれない。 これを深く考えると、深い闇が待っている気がする。 凡人な私は、ここで、思考停止するのです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年03月22日 22時55分23秒
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