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イタリア人の女性にパーティで会った。彼女はカンヌ映画際のパーティにでも出てきそうな古典的な美人で、黄色いドレスから背中が大きく開いていて、「自分が居たい場所を決めるのは...」という日本語の刺青が見えた。ブラジル人の彫り物師が彫った漢字は稚拙で、言葉が何か別の意味を持っているように思えた。
なんでもこの言葉は「不思議の国アリス」の結びの言葉であるらしい。全文は「自分が居たい場所を決めるのはあなた」とのこと。そうだったっけ? ルイス・キャロルの本で唯一覚えているのは、卵の化け物ハンプティダンプティがアリスが何を言っても「ふとーしせー!」(不透視性、Impenertrability)と叫び聞く耳を持たなかったことだった。 彼女の女友達が「ドレスの背中のレベルのもっと下にはもっと別の言葉が書いてあるのよ」と言った。文字は背骨に沿って一直線に彫られており、理論的にアヌスまでは彫れるはずなので字数も多くできるため「自分が居たい場所を決めるのは...」の下の句はいろいろな可能性があるなと思った。 このイタリア美人はブラジルを旅行し、かの地で会った20歳以上の多くは整形手術を受け、ジムで身体を鍛えこみ、まったく本を読まないから失望したという話をした。刹那的に生きるのがどこが悪いのだろうか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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