購入できる価格比較サイト。 最大手のカカクコムが運営する「価格.com」では月間アクセス者数が1900万人を超え消費者に浸透。 商品の評判を伝える掲示板の書き込みも増加中で、ますます利便性が向上している。 1990年代後半、パソコン価格の情報提供から出発した同サイトは現在、閲覧できる商品数が約4900万点。 管理するカカクコムが新製品をデータベースに登録すると、契約する全国約5万4000店の小売業者から 製品の価格が寄せられ、昼夜を問わず分刻みの値下げ合戦が繰り広げられる仕組みだ。 カテゴリーから目的の商品を選ぶと、安い順に価格と店名がずらりと並ぶ。 商品到着までの日数や送料の有無、代金の支払い方法もひと目で分かる。 「確かに安いが店舗の顔が見えない」というネット通販特有の問題点に応え、実際に購入した顧客の感想や 評価を店舗別に掲載。トラブル防止のため、業者には支払い方法の一つに代金引換を義務付けるなど 取引の透明性確保に努めている。 「目当ての家電が発売されたら必ず評判をチェックします」と話すのは東京都大田区の主婦、A子さん(38)。 低価格のほかに、比較サイト利用のもう一つの目玉が、商品を実際に使った人が感想などを書き込める 口コミ掲示板の閲覧だ。 同社の掲示板「クチコミ」への書き込み件数は8月に1000万件を突破した。 パソコンや家電、カメラなど買い替え頻度の低い商品を中心に書き込みの閲覧はうなぎ上りで、昨年10月以降、 前年同月比で平均して3割増が続いており「不況で安い物を買うのでも、じっくり調べて使い勝手のいい物を 買いたいという消費者心理の表れ」(同社広報室)といえる。 安くて便利な比較サイトだが注意も必要だ。ネット上の小売業者は通販を専門にした個人業者も多い。 商品が故障した際の保証を有料で付ける専門サービスもあるが、家電量販店などと比べ故障時の対応や 使用方法の指導などアフターケア面での貧弱さは否めない。 ネットで購入するのが心細いという人は、比較サイトの安値情報を量販店での値引き交渉に活用するのも手だ。 信頼できる専門店で安く買えるに越したことはない。 ネットショッピングに詳しい消費生活アドバイザーの村山らむねさんも「店頭での購入代金には安心料も含まれる。 要はネットの情報を自分なりに活用して自分に合う購入法を選ぶことが大切」とアドバイスする。 http://www.business-i.jp/news/sou-page/news/200908250052a.nwc 「価格.com」の月間アクセス者数 http://www.business-i.jp/news/sou-page/news/200908250052a2.jpg お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009.08.30 22:55:03
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