カテゴリ:ベトナム/VietNam
下馬評では悲観論一色だった日本チームが、ついに決勝トーナメントに進出した。
サッカー・ワールドカップ(W杯)南アフリカ大会は夢のような展開になった ▲最初の対カメルーン戦がよかった。1点を守り抜いた。終わってからじわじわと自信がわいてくる。 さて、この試合をお隣の中国中央テレビ(CCTV)も中継していたが、日本人には気がつかない 異変が起きていた ▲前半34分47秒。本田圭佑選手が初のゴールを決める少し前だった。画面は松井大輔選手と エヨング・エノー選手のつばぜりあいを追っていた。ややアップの選手の背後にスタンドの観衆も 映っていた。突然、CCTVの画面は、直前のプレーのビデオ映像に切り替わった ▲実は、松井選手の背後に映っていた女性が、青い旗を取り出してカメラに向けて振り出した。 青地に白い太陽を染め抜いた台湾の旗。このところ中国と台湾は経済交流が飛躍的に進んでいるが、 政治的なたてまえは厳しい。中国のテレビ画面に台湾の旗が映ってはいけない ▲放送局には画面を常に監視して、不都合があれば瞬時に画面を切り替えるプロがいる。 その日もボールに注意を奪われず、観客席を凝視しつづけた。だれかが胸の前に掲げた青い布。 それが日本チームの応援旗ではなく、台湾の旗の一部だと即座に見抜いた ▲カメラの向きが変わると、なにごともなかったように中継が続いた。だが、一瞬の異変に気付いた 視聴者がいた。インターネットで話題になり、台湾人観客のやったこととわかった。 あのサッカー中継の裏側で、中国では検閲のプロと、見破りの達人が火花を散らしていたのだ。 http://mainichi.jp/select/opinion/yoroku/news/20100628k0000m070099000c.html お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010.06.28 07:40:49
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