【セルジオ越後コラム】2010年総括、ベスト16バブルはもう終わり
今年も残すところあとわずかとなった。 サッカー界はこれから天皇杯、高校サッカー選手権とイベントが目白押しだけど、ここでいったん今年の日本サッカー界を振り返ってみたい。 ■結果に浮かれるばかりでなく過程を見よ まず、何と言ってもW杯だ。ベスト16という結果に日本中が熱狂し、岡田ジャパンは一躍ヒーローになった。 その結果自体はもちろん素晴らしい。しかし、そこに至るまでの過程で、多くの問題点があったことを忘れてはいけない。 もともと南アフリカW杯に臨んだチームは、惨敗に終わったドイツW杯後、その敗因を分析することもなく、 というより敗戦のイメージを一刻も早く世間から消し去るかのように、川淵元会長の一言によって突然始まったものだ。 帰国会見の場で、確信犯的に「オシム」とポロッとこぼした川淵元会長のやり方は、決して好ましいものではなかった。 やがてオシムが倒れ、川淵元会長の「岡田しかいない」というコメントとともに、岡田ジャパンが誕生する。 予算の問題が頭をもたげたか、コーチ陣はそのまま残り、日本中がこれで本当に大丈夫かといぶしかんだものだ。 蓋を開けてみれば、お粗末な試合ばかりを繰り返し、W杯最終予選はオーストラリアと勝ち点5差という成績に終わる。 いざW杯が近づいても、韓国には惨敗、スイスでの直前合宿でもまったくいいところがなかった。 このスイス合宿で、選手たちだけでミーティングを開いたという話は、今となっては美談として語られている。 しかし言い換えればこれは「内紛」だよね。そして迎えた本大会、岡田監督は突如本田圭佑をワントップに据え、 まさに闘莉王が「下手は下手なりにやろう」と言ったとおりのサッカーで初戦の勝利をつかみ取った。 それまでの3年間をすべて覆すような戦い方だった。 http://footballweekly.jp/archives/1555831.html お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010.12.30 15:39:08
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