マーティン・ルーサー・キング・ジュニア
SOULが好きな方なら、まずこの人の名を知らない人はいないでしょうね。アメリカ合衆国のアフリカ系アメリカ人公民権運動の指導者として、人種差別の撤廃と各人種の協和という高邁な理想を簡潔な文体と平易な言葉で訴えた人です。1964年にはノーベル平和賞を受賞しました。そして今日、1月15日はそのキング氏の誕生日です。アメリカでは彼の栄誉を称え、彼の誕生日(1月15日)に近い毎年1月第3月曜日が「マーティン・ルーサー・キング・デー (Martin Luther King, Jr. Day)」として祝日になっています。なお、アメリカにおいて祝日となった個人は他にクリストファー・コロンブスとジョージ・ワシントンのわずか2人です。彼はプロテスタント・バプティスト派の牧師で、米国南部アトランタでバプティスト派教会の牧師をしながら、全米各地で公民権運動の指導にあたりました。この公民権運動は1964年7月2日に公民権法が制定されることで勝利を収め、法の上における人種差別が終わりを告げることになりました。その後、彼はベトナム戦争反対運動に立ち上がりましたが、ベトナム戦争が泥沼化して行く最中の1968年4月4日に、遊説活動中のテネシー州メンフィスで白人男性によって暗殺されました。彼の有名な言葉、「I HAVE A DREAM~私には夢がある」にどれだけの人々が勇気付けられたことでしょう。「夢」すなわち「明日」が来ることを信じるということ。私は、人間を神格化して思考停止に陥れてしまう人間のエゴというものの怖さを知りつつも、やはり人類の歴史に深く関わった人から学ぶ姿勢だけは持ち続けていきたいと思っています。「人は兄弟姉妹として共に生きていく術を学ばなければならない。さもなくば、私たちは愚か者として滅びるだろう」キング牧師がメンフィスで語った言葉です。誰にでも理解できる考え方で、たぶん誰にでもできることなのに、未だ実現されていない理想ですね。私には夢がある。そして間違いのない事実がひとつ。それは、マーティン・ルーサー・キングJRも、私と同じひとりの人間であったということです。