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2009.10.02
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カテゴリ:政治

 前回、前自由民主党政権が世界の保守政権の中では珍しい「再分配型政

権」であった事を書いた。我々に実感が無いのは「システム」と「手法」が歪で

バランスを欠いたものであったからで、自民政権下での「再分配」の殆どは、

地方選出の議員が地盤の利権を背負って予算(税金)を地元へ移譲する形

で行われて来たからだ。企業・団体の利益を代弁してきた族議員もこの類だ

ろう。自民政権下での多方向に拡散した不公正・不公平な「ばら撒き」の起し

た弊害はもはや書くまでも無い。その結果として「再分配」は非効率な偏った

ものになり、曖昧な間接的享受のイメージしか国民には残せなかった。

もちろん自民党が分断時期はあったにせよ超長期政権であった事が現す通

り政策は経済成長下での資本主義国家として、大方は巷で言われる程悪く

は無かった(特に麻生内閣は頑張った)と思うのだが、「発展途上国的な利

益誘導構造」と「社会主義国的官僚構造」は、自由主義を標榜する資本主義

国家としての民主主義国的な「再分配による包摂社会の構築」を阻害してし

まったと感じる。国家と国民は宿命的に敵対しあう存在だが、そこに「社会」

が介在する事で保管しあう関係が生まれる。それに失敗し「加害者としての

国家」と「被害者である国民」という二元的イメージを決定的に社会に植え付

けてしまった自民政権の罪は重い。

 

 その後を請けた民主党政権はどう見ても「社民主義的」方向性が見て取れ、

「再分配」の配分もそれなりのものになるのだろう。利益誘導が完全に無くな

りはしないだろうが小さなものになれば、政府による直接的手法で「再分配」

は「生活者」直に多く割かれる事になる。「ばら撒きマニフェスト」と非難を受け

ていた政策もこの方向性を持っている。

定額給付もそうだったが、この手の直接的手当ては給付にしろ負担軽減にし

ろ「縛り」や「制限」を効かせ難い分どうしても「ばら撒き」になる。しかし自民政

権時の幾重にも政治家と役所を介した利権絡みでの膨大なばら撒きよりは余

程有効であろうし、「民主党的ばら撒き」の期するところの効果は希望が持て

ると私は感じている。

 

幾つもある「・・・対策」のシステムで対応する部分には時間がかかる。民主党

マニフェストに象徴的な「育児・教育補助」や「失業・雇用調整」等は直接的資

金の投下で対象者を支援し、「消費者としての位置づけ」を生成して金回りを

促すという事なのだろう。

「金でしか回らなくなってしまった社会」には他の選択肢は無いのかもしれない。

綺麗事のお題目では人も社会も動いてはくれないのだ。

 

この様に「金、金」と書いてくると如何にも「旧自民政府的」だが実際そうなのだ。

自民党だろうが民主党だろうが「国家・政府はばら撒く」という部分では一致す

るのだろう。「誰が」「どの部分に」「どれ位」ばら撒くかの違いがあるだけだが、

この違いが「国と政治家」の性質を現すのだ。

現段階で見える民主党のその性質を私は支持したいと思う。

 

 ばら撒きか、そうでないかは兎も角、「再分配」を考える時に、「どの部分に」

「どれ位」を基準に社会的コンセンサスが必要になる。

「応能負担・応益負担」の論議は避けて通れないし、それに関わる「弱者=正」

的な社会通念の蔓延の問題点なども最近考えている。

「再分配」を考える事は「社会の在り様そのもの」を考える事に等しい。

まとまったらUPしたい。






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最終更新日  2009.10.03 04:52:00
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