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2010.02.02
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カテゴリ:政治

   嘗て「人間は自由の刑に処せられている」とサルトルは言った。

現在の日本の状況を見るに、文字通り「自由の刑」に処せられた人間

がその宿命に如何に対抗するか真価が問われているように思う。

  本日の国会の鳩山首相の答弁にもあったが、「供給者側よりも需要

者側に立った」という様な発言に代表される現政権の基本的方向性が

明確な状況でのこの方向性を実現する為の問題点は、その殆どが「自

由な選択」可能な権利を保障され有している大多数の国民側にあると

思われる。

旧政権が蔓延させた因習により「政治と金」の問題を引き摺り、それ

が現在障害になっている様に扱われているが、変革期の乗り越えるべ

き課題であるだけで、それによってこの大切な、大きな方向性を失っ

てはならないと思う。

我々は、長きに渡った旧自民党的な「理念無き官財奴従」の政権下で、

閉塞感に苛まれながら国家批判を繰り返してきた不毛な状況から、

自らの意思で脱却しつつあるのだという認識をもたなければいけない

 

「下等遊民の黄昏」というタイトルは多分に「世捨て人」的な気取り

と、実社会への倦怠感を表現したものであった。しかし、政権交代に

よる歴史的変革の芽を目の当たりにし、半世紀生きて来た人間として

の過去と未来への責任を「私自身」が感じ始めている。

本日よりブログのタイトルを「自由のテーブル」と改名し、市井の個

人として「アンガージュマン」を世に問いながら想いを綴って行こう

と思う。

 






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最終更新日  2010.02.03 01:33:01
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