テーマ:政治について(20202)
カテゴリ:政治
事そのものを考える」為に思考を喚起する良い例が目の前にある。
現在のエジプトを取巻く世論の状況は、表層的な「民主主義」をなぞっ ただけのファナティシズム(熱狂)だと捉えておいた方が良いだろう。 報道の内容が「イスラム原理主義の台頭」と「米国の思惑」を主要な部 分に置いて報じられている事に着目すべきだ。 此のリーダー無き変革はリアリティーに欠けるし、今後いかなる変容を するか予断を許さないのだ。 このファナティシズムとリアリズムの問題は、我が日本国や他国の状況 に当て嵌めても色々と考える処がある。 http://plaza.rakuten.co.jp/unskilfulsloter/diary/200911240000/ http://plaza.rakuten.co.jp/unskilfulsloter/diary/201101100000/ http://plaza.rakuten.co.jp/unskilfulsloter/diary/201102010000/ 民主主義というものが、人間が自ら生み出す愚かさの「普遍性」と 「再帰性」から、「諦めに近い覚悟」に派生した否応無く選択せざるえ ないモノであった事を忘れてはいけないのだろうと思う。民衆のファナ ティシズムは変革のエネルギーでもあるのだが、それが徹底したリアリ ズムに裏打ちされたものでなければ国家と民衆は衆愚と化す。
現在の多くの国家としてのリアリズムとはなんだろう?
オバマ政権になっても、変わる事は無い「巨大軍事産業」に頼らざらる を得ない米国の覇権的な世界展開は、その圧力により有無を言わせぬ西 側民主国家群や途上国の「容認」の上に成り立っている。 何かと取り沙汰される軍事費が世界第二位の巨大中国でさえ、米国軍事 費の10分の1という現実は途方も無く恐ろしい現実であると認識される べきだと考える。 私は、我が国が「反米では無い離米」の方向性を打ち出す事が大事だと 書いて来たが、それは裏返せば未だに「米国が世界標準だ」と認めてい るに等しいという事も自覚している。 事の善悪では無く、未だに「米国が世界のスタンダードである」という 「リアル」はEUだろうが東アジア共同体構想だろうがイスラム原理主 義だろうが変えようが無いのだ。 それ故の中東での「テロ」であったり、北朝鮮の「愚図り」なのではな いだろうか。 各国はそのリアルに抗いながらも、シッカリと現実を踏まえて国益を守 っている。 中国もそうだろうし、今回のエジプト騒乱の背後に見え隠れするイスラ ム原理主義の急先鋒であるイランでさえ同様であると思う。
米国領と揶揄される程の親米国である我が日本国だが、あらゆる問題に 介在する米国の思惑に対して国益を守る為に何をしてきただろうか? (To Be Continued…)
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最終更新日
2011.02.13 16:22:58
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