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2014.12.29
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カテゴリ:映画
先月のお伊勢参り以来の更新となります。
伊勢神宮の感想などもUPしようと思っていたのですが旅行後にブログ機能の具合がおかしくなり、おそらくセキュリティーソフトとの兼ね合いだと思われるのですが仕事の忙しさも相俟ってこの年末まで放っておいた次第です。
まず初めてのお伊勢参りの感想を最初にサラッと書いておきますと「日本の神様はGODとは違うな。」という印象でしょうか。あっけない程のシンプルさに逆に感じ入る処が多かったのですが此処らへんは年明けにでもユックリ・・・


本日は家内と連れ立って「インターステラ―」を観てまいりました。
今年もそこそこ映画館に足を運びましたが、感想のUPが殆ど無いのは内容もそこそこであったという事でご理解下さい^^;
そんな中で今年最後に観た「インターステラ―」は此処数年の内に観た作品の中では群を抜いており、私の位置づけの中では「2001年宇宙の旅」のNew versionとしていい様に感じております。

近未来の地球は砂漠化が進み、植物が枯れ続けて食糧難と酸素濃度の希薄化によって飢餓と窒息による絶滅の危機を迎えます。主人公であるクーパーはそんな中で家族を守る為に農業を営む元空軍飛行士。準主役ともいえる娘のマーフの部屋で起こる超常現象を伏線に物語は進むのですが、相対性理論的レトリックで時間を自由に使った内容であり事前に詳細を知ってしまうと興醒めも甚だしくなりますので此処で詳しく書くことは躊躇われます^^;。 
活動停止していたハズのNASAが実は地球人移住計画進めており、その調査の為の飛行士としてクーパーに白羽の矢が立ち家族を残して宇宙へと旅立つという有り勝ちな展開なのですが、クーパーがNASAの秘密基地に辿り着く切掛けが娘の部屋に吹き込んだ砂嵐が作った縞模様(二進数コード)であるという部分から観ている方は「おっ!」という感じに成ります。ブラックホール、ワームホール、特異点、ペンローズ、テサラクト、量子情報、重力方程式、etc・・・ポピュラーサイエンスファンには堪らない台詞が劇中で飛び交いますが基礎知識が無くとも嫌味に感じない処理がされており、最終的なハッピーエンドを成り立たせたハズの量子力学と相対性理論の統合もサラッと流します。余剰次元も映像の美しさと迫力で「何となく納得」させてしまうのも映画の凄い処ですね。
蛇足ですがクーパーと宇宙の旅を共にする美人物理学者アメリアの役が、あのリサ・ランドール教授とダブったのは私の考え過ぎでしょうか・・・
結局この映画の白眉となるのは、「4つの力」を統合させたのは「愛という5つ目の力だった」という事なのかな?とも思いますが、徒に宗教臭くないないのは「2001年宇宙の旅」の頃との時代背景の違いがあるのかもしれませんね。

SFファンも、そうで無い人にも楽しめるエンターテイメント仕上がっていますので「私の観た今年一番の映画」としてお奨めしたいと思います。

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最終更新日  2014.12.30 04:03:19
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