テーマ:政治について(20203)
カテゴリ:法律
日本で生まれ育ったタイ人高校生に強制退去、二審も覆らず「悔しいし悲しい」久方ぶりの更新となります。如何にも憤懣遣る方ないニュースでしたので此れを機会にブログも再開したいと思います。 不法在留を承知していた母親の強制退去は現状では致し方無いとも思われますが、日本で生まれ育ち高校入学まで許されて来た彼に「強制退去」を言い渡す事の不条理さを感じます。 正確な表現は忘れましたが、フランス国民戦線のルペンの親父(前代表)が「我々はせめて日本並みの入管制度を求めたいだけで極右では無い」という様な事を言っていました。 まぁ、日本の現状は「そういう事」である事は間違いないのです。 私自身は野放図な移民に警鐘を鳴らしている立場ですが、今回の様なケースでは国の恣意的な対応で長期に渡って出来上がってしまった「既成事実」への日本国の責任性は免れないと考えるべきであると思っています。何を根拠に日本で生まれ育った青年が見も知らぬタイへ送還されて「退去強制で著しい不利益を受けるおそれがあるとは認めがたい」と考えるのか理解に苦しみますが「タイ語での意思疎通ができる」と裁判所がお墨付けを与える青年は日本にとって有益な人材でもあるのです。 他の法律にも見られますが、法の弾力的運用が苦手なのは日本人の特性かもしれません。 硬直的な実定法主義を私は支持しない。 彼が「日本国が容認すべき個人」である事が法解釈の基にあるべきだと考えます 彼を支援する人々の中には根本的な部分で私とは相容れない層の方々も居る様ですが、「ウティナン君に在留特別許可を与えるべきである」という一点で連帯したいと思います。今後の事も考えると最高裁の判断を仰ぐのも一策ですが、その前に法務大臣の迅速なる配慮を望みたい。 ウォン・ウティナン君 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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