カテゴリ:無線機器
以前からほしいと思っていたIC-706mk2GむけのTCXO,CR-282をついに買ってきて取り付けました。
TCXOがついていないときの周波数安定度は規格上±5ppmであるのに対し、室温下でのIC-706mk2Gの安定度の実力は±0.3から0.4ppmと規格より一桁良好でした。さらに、TCXOの仕様は±0.5ppmの安定度を保証することになっているので、相当期待していました。 ところが取り付けが完了して早速周波数のドリフトを観測してみると、予想外に変動が大きくCR-282取り付け前と違いを感じませんでした。そこで再分解して半田をやりなおしたのですが、ほとんど変化はありませんでした。 TCXO取り付け前と比べてみると、電源投入後のドリフトの大きさはむしろ大きくなり、しかも周波数の変化がある程度おさまるまでに30分以上かかっていて、期待を大きく裏切る結果でした。CR-282の装着で、暖機後のQRHや送信による周波数の変動は改善しているのでそれなりの効果はありますが、9000円近い投資には見合わない改善でした。 このTCXOは金属のケースの中に回路部分は樹脂でモールドしてあるので見た目は問題はなさそうです。しかし今回のパフォーマンスからは、初期不良の可能性も考えたくなります。しかし、一方では4時間近くテストをした間のドリフトは±0.5ppmの規格にはおさまっているのでとりあえずこれで納得するしかなさそうです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010.12.05 18:01:02
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