2016/04/09(土)21:03
IC-7100 GPS受信アンテナの製作と使用雑感
長らく使っていたIC-706mk2Gに引退してもらい、移動用無線機をIC-7100に
変更しました。
GPSの受信機能がありながらアンテナがついていないので、秋月のGPSユニットと、
シリアル通信のレベル変換基盤でGPSの受信環境を整えました。電源は無線機のAcc端子
からとり、ケーブルにはジャンクのLANケーブルを再利用しました。
車にはナビがついているので自分の位置を知る必然性はないものの、最寄りのD-Star
レピータ検索ができたり、Grid Locatorの表示(さすが無線機らしい!)ができたり
して、今どきっぽい遊び方ができます。
この新しい無線機を先週車に載せてから、しばらく受信のみですが色々触ってみています。
実は私にとって初めてのIF DSP機、フィルタ特性を自由に変えられるのはある意味
感動的でさえあります。まだモービルホイップで試してみただけなので、フィルタの帯域
の狭さだけとりあえず体感したにとどまっています。長めのLWでもつないでみて、
実力を早く試してみたいものです。
CWの機能として、オートゼロインがお気に入りになりそうです。送受の周波数が少々
ずれたところでQSOに全く支障がないのはわかっていながら、ピッタリあわせないと
気が済まないところがあるため、他の局をコールするのが今まで以上に気楽になる
はずです。
VUの受信が良くなっている、ということで、これまで2mや430MHzの移動で使っていた
FT-847にとって代わるというのを買い替えの一つの理由にしていました。
ローカルのFM局を聞く限り、弱目の信号も受信しやすいように感じる反面、比較的
低音が良く出るスピーカのせいで単にAFの聞きやすさもあると思われ(ただ、低域に
出力特性のピークがあるらしく、少々こもりっぽいのが残念)、実際には移動の実戦に
投入してみないと正しい評価は難しそうです。
D-Starの無線機で最初に入手したID-51はDVとアナログの同時受信ができます。
一方IC-7100は同時受信ができず、二波のチェックにはプライオリティスキャンを
することになります。ほぼ同じことができるとはいえ、ハンディ機に負けた気分です。
周波数といえばこの7100、PLLの基準周波数の調整もソフトウエア的に行える
ようです。706は、基準発信機の調整をするのにふたを開けて、ものすごく
クリティカルなトリマの調整を行う必要があったので、実用性、というか調整の
必要性はともかく、これも周波数表示に少々神経質な私にはありがたいところです。
いろいろ忙しく、まだまだ使えていないこの無線機ですが、国内の
コンディションが上がってくるこれからの季節を、しっかり楽しみたいと思っています。