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カテゴリ:日記
決してお薦めなわけでも、さしておいしいというわけでもないが、学生時代からよく行く居酒屋さんがある。
その名も「どび」。(本当は漢字です) ここは昔は「どびろく」という名で四谷にお店を出していた為、学生時代は2次会でよく行った。なぜ2次会かというと、1次会で浴びるほどお酒を飲むには、学生には少し割高だったからである。といっても、社会人になった今になってみると十分リーズナブルな値段体系なのだが、その頃は「どびは高いお店」と思っていた。 このどびのマスター(こてこての居酒屋のくせしてなぜかお客に「マスター」と呼ばせる。その風貌は決して「マスター」を連想させるものではないのだけれど。)が、また曲者なのである。 私が大学を卒業して2年目くらいに、どびは高田馬場にお引越ししたのだが、今度は四谷の時と違ってとても辺鄙な場所にお店を出した為、一見さんはまずやって来ない。だから、いつ行っても「いつ潰れるか」というくらい閑古鳥が鳴いていて、マスターがお客と一緒になってやる気なさそうにカウンターでテレビを観ていたりする。しかもそのお客といえばいつも同じ顔ぶれの、マスターの高校時代の友人という「さくら」達ばかり。(笑) しかもこのマスター、私の携帯ばかりでなく会社にまでちょくちょく電話をかけてきては、「今度いつ来んの~ 宴会やってよ~」とやる気のない営業活動をする。かといって、たまに遊びに行っても、決してサービスしてくれるわけでもなく、逆に予約をしておくととんでもない量のお刺身やお鍋を、頼んでもないのに勝手に用意しておいてくれる(もちろんしっかりお勘定につける)。しかも、「じゃあ今度飲み会でも」と思ってどびで飲み会を催した日、たまたま他のさくら達の宴会と重なってお店が繁盛していたりすると、なかなかオーダーを取りに来てくれないし、オーダーを取ってもさくっと忘れていたりする。「マスター、さっきモロキュー頼んだよね」「あれ・そうだっけ?」「マスター、ほっけも頼んだよね?」「あ、ほっけね、さっき出したら終っちゃった」「マスター、今日札幌ポテトある?」「あぁ、あれ作るのめんどくさいんだよね」・・・こんなの、他のお店では絶対ありえない(笑)。 でもね、ここでの唯一の“ウリ”があるんです。それは「キャベ玉」。作り方を聞いたら超簡単で、単にキャベツと豚肉とキムチ?を炒めて玉子でとじただけの、何の変哲も工夫もないお料理なんだけど、これがまたウマい。大皿にこんもりと盛られ、ほっかほっかのキャベ玉がやってくると、思わず一同無口になって夢中で頬張ってしまいます。ただこれも、キャベツが切れていると「ゆーさん、キャベ玉食べたかったらどっかでキャベツ買ってきて」と客を使いっぱに出す。やっぱありえない(笑)。 あ~あ、こんなこと書いてたら久々にキャベ玉食べたくなっちゃった。 最近しばらく行ってないし、潰れないうちに近々マスターの顔でも見に行くかな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2004.05.09 21:25:48
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