Tropical East Timor ワニ通信 東ティモール

2013/08/01(木)20:34

2014年新中一のために教科書を買いました ご寄附いただいた方に感謝いたします

私たちの学校生活 2013年 1期生入学(149)

 2013年の学校年度は10月中旬で終わります。1月15日に始まった学校年度は東ティモール政府の方針で、長期休暇なしでぶっ通しで授業が行われています。10か月で12か月分の勉強をすることになります。生徒にとっては、お得なのかどうか?しかし、政府は教科書を十分に学校に配布していません。昨年は83名の中1に対して、各教科37冊の支給でした。2か月ほど前に、追加で平均して30冊ほど新しく配布されましたが、おそらく来年の新入生のための手当だと思います。定員は90名なので、不足があります。当然東ティモールは教科書は貸与制です。生徒は1年間だけ借りて、また学校に返却し次の学年が使います。聖イグナチオ学院は定員90名なので、どうしても不足分がでます。偶然私がとあるポルトガル語書店に立ち寄ると、教科書が売っていました。そこで、数か月間協議した結果、不足分のみ買うことにしました。出版社はポルトガルの会社です。日本からいただいた聖イグナチオ学院へのご寄附で、教科書を買うことができました。ありがとうございます。心より、お礼申し上げます。  ↑ 学校の車(トラック)の運転手さんです 段ボール2箱ですが、彼の1年分の給料と同じくらいです 「教科書問題」は、私たちの学校の大きな問題の一つでした お金持ちの家庭の生徒は、教科書を買ったり、コピーすることができます しかし貧しい家庭の子どもは、できません 確かに全教科分の教科書を買うと、1年分の学費と同じくらいになります 運転手さんの「高い」という言葉は身にしみますが、「これで全員教科書を持つことができる」と答えました 教科書問題にはもっと大きなものがあり、政府は中2の「教科書はない」と言っています   ↑ 教科書を買ったポルトガル語の本屋さん 図書館担当なので、たまたま立ち寄ったところに教科書が売っていました じつは保護者が強く言っている「辞書問題」もあります やはり貧しい家庭の子どもは辞書が買えません 小さなポケットサイズの「ポルトガル語辞典」でも、私の給料の1日分です 大きめの辞書は、私の給料の5日分です このブログは東ティモールの 聖イグナチオ学院 を紹介するHPと連携しています

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